釣行記

武庫川一文字にて 太刀魚 & チヌ

釣り仲間3人と武庫川一文字で太刀魚とチヌ釣り

こんにちは、ぎんきです。

太刀魚シースン真っ只中、いつもの釣り仲間3人で、関西メジャーポイントの武庫川一文字に行ってきました。
前回の武庫川一文字釣行では、初めてタコ釣りに挑戦して、本命タコは、4人で小ダコ1匹のみの貧果に終わりましたが、初めての挑戦だったので顔を見れただけでも良かったのかと思います。チヌに関しては、落とし込み中心の時期、ふかせ釣りで私がチヌ釣りの釣法を伝授しているU氏が、昨年、私の勧めで購入した、ダイワ AIR EVOLUTION 1号ー53で初めて43cmのチヌを釣ってくれました。

現状の武庫川一文字の状況はと言いますと、依然青物の回遊がみられるようで、メータークラスのサワラやブリ、ハマチなどが釣果に上がっています。太刀魚に関しても、時間的なムラはあるもののコンスタントに釣れているとのこと、1mクラスの大物も釣果に上がっています。その分、アジが今一つかなと、いうところです。

今回は太刀魚メインのため半夜釣りの形で釣り場に向かうことにし、出発を9時にして、釣具店で道具とエサを買い、早い昼食をとって、12時ごろから釣り始める計画としました。

朝9時に自宅を出発したものの現地までは平日の朝ということ年末の道路工事が重なって釣り場近くの釣具店に到着したのは11時前、U氏以外のメンバーは道具をほとんど用意していないので、ビギナー向けの不足している道具とエサを調達することに、サビキ仕掛けや太刀魚の引き釣り用のテンヤとそれにつけるエサのキビナゴを調達。飲ませ釣り用のアジを確保したかったのですが売り切れということで、アジ釣り担当のK氏に頑張ってもらうことにする。その後、早い昼食をとって現地に向かうはずだったのが、ほぼお昼にココイチでカレーをたいらげて、武庫川渡船に到着したのは12時30分頃でした。

場所 兵庫県 武庫川一文字 武庫川渡船

令和元年11月7日(木)

当日データ

若潮

干潮   0:34  84cm

満潮   4:04  93cm

干潮  10:12  67cm

満潮  16:53  134cm

駐車場に車を止めて渡船の受付をする。渡船代が2,400円・・・?
なんと10月から消費税の増税の伴い値上げとのこと、2,200円が2,400円に、消費税として2%しか上がっていないのに便乗値上げもはなはだしい。水質が良くなったのか、温暖化で海流が変化して、湾内までいい潮が入ってきているのかは定かではありませんが、内海の湾奥の波止でありながら、連日、青物の回遊があり、チヌに関しては、大阪府釣り団体協議会(大釣協)の長年のチヌの稚魚の放流が功を奏してか、時には二桁を超え、三桁に迫る釣果の実績あり、太刀魚釣りの定番フィールド。まさに関西のエサ釣り、ルアーフィッシング問わずの都心に近くて、手軽に、安全、その上、釣果が望める。特にこれから釣りに本格的に取り組みたいという初心者にとって超おすすめフィールドなのです。ですから私も今回、ここに来たのですが・・・。
しかし、この条件ですから、休日はあの長大な釣り場が満員となり、渡船がストップすることもたびたびあります。私たちのように平日に釣行出来ればまだましなのですが、それでもハイシーズンのこの時期、朝一の地合を狙って来られ方が帰られたあとのお昼前後に渡るのがいいのではと思います。
この条件、便乗値上げと言われても釣り人は後を絶たないことは確かです。武庫川渡船さんの方でも初心者の方に釣りの楽しさをもっと知っていただこうと釣りインストラクターの養成やイベント開催などで、釣り人口の拡大に努力されているようで、儲かった分その辺に投資していただければと思います。
釣行記、話しは、横道にそれてしまいましたが、これから釣りを本格的にしてみようという方は武庫川一文字(ムコイチ)をお勧めします。

ぎんきがムコイチを勧める理由
  1. 都心に近くて安全で魚種が豊富
  2. エサ釣りでもルアーフィッシングでもOK
  3. 釣り教室やイベントなどを利用できる

便乗値上げで憤慨すべきところ、勧めてどうなのというところなのですが、魚釣り釣れてなんぼです。今回の釣行でも証明されていますが、ここは釣れます。

というわけで13時前の渡船に乗り込み13時過ぎに一文字へ到着、着岸位置は前回と同じく2番にしました。ハイシーズンで波止は満員状態かと思われましたが、朝一の地合い狙いの方が帰られた後なのか釣り座の確保は案外、容易にできました。

タックル&撒き餌の用意

今回は太刀魚メインですが、私とU氏はまずはチヌ釣りをすることに、前日の撒き餌作りを怠っていましたので撒き餌作りから始めるのですが、U氏以外のH氏とK氏の2名用に仕掛けの準備をしなければなりませんので、撒き餌の混ぜを両氏にお願いすることに、本日のチヌ用の撒き餌はオキアミ3kgにヒロキューのスパーブレンド制覇チヌ1袋とマルキユーの激荒1/2袋の配合としオキアミを刻んで混ぜてもらいました。仕掛けの方は太刀魚の地合いになるまでは、飲ませ釣りのエサの調達が第一と考え、先程購入したウキ付きの飛ばしサビキをK氏が持参した2号の竿にセットしK氏にエサ用のアジを釣ってもらうことにします。H氏はルアー釣りの経験があるので、10フィートのジグキャスト用の竿に20gのシンキングミノーを付けて青物狙いのタックルを渡し、釣ってもらうことにしました。アジが釣れればこのタックルに飲ませのエレベーター仕掛けを組んで飲ませ釣りをする予定です。
何やかんやで自分のチヌ釣り用の仕掛けが準備でき釣り始めたのが14時過ぎになってしまいました。

今回の私のタックル

ロッド ダイワ 銀狼 唯牙 AGS 競技 06-50SMT

リール シマノ BB‐X TECHNIUM 2500DXGS 

道糸 シマノLIMITED PRO PEG5⁺ 0.8号 レッド

リーダー シーガー フロロマイスター 1.5号

ハリス シーガー 150  1.2号

ウキ 極磯 斬獲 00 (ウェイト調整済み)  

ハリ 鬼掛 底攻めチヌ 2号

玉の柄 ダイワ DXR 玉の柄 60

撒き餌杓 宇崎日新 ゼロサム 磯 X4 ひしゃく T-M800

今回、新しい竿を調達、ダイワのチヌ竿銀狼 唯牙 AGS 競技 06-50SMTです。注目は穂先です。ガイドはダイワオリジナルAGSガイド、穂先自体はスーパーメタルトップ ダイワならではのフューチャを搭載しています。ブランクスは各社こぞって採用している東レのナノアロイテクノロジーの樹脂で補強されたTORAYCA T1100なのです。タックルの詳細に関しては、後日、使い込んでみてタックルインプレッションでまとめたいと思っています。

銀狼 唯牙 AGS 競技 06-50SMT

ウキに関しても今回初めて極磯 斬獲 00 を使用しました。今まで使用していた極磯 FIRE に比べて小粒で軽量なのですが(00で12g位)底の形状がウエイトチューニングしやすい形状なのと、今回は遠投の必要がないので使って見ることにしました。

極磯 斬獲 00

仕掛けのバランスはいつもと大体同じで針の50cmほど上にガン玉のG5をひとつ打ったものです。唯一ハリスの長さを竿の全長が5mの為、操作性を考えいつもの3ヒロより50cmほど短くとりました。

実釣開始

今回は、私もU氏も外向きに釣り座をとり、まず撒き餌を正面10mくらい沖に20杯ほど撒き、まずはオキアミで様子を見ることにしました。横の先行で釣っておられた釣り人はアジの飲ませのウキ釣りで小型のハマチ ひょっとしてツバスというサイズをコンスタントにあげられています。アジがあれば飲ませ釣りをしてもらうのですが、内側でアジの調達係りのK氏を確認すると何のアタリもないとのこと、こちらも刺し餌のオキアミが残って上がってきます。エサ取りもいない状況です。アジ釣りをしているK氏のウキ下の調整などして何とかアジを確保してもらおうとしますが、うまくいきません。
沈黙の中、14時30分過ぎU氏が竿を曲げています。待望のチヌです。U氏持参ののタモは5mだったので、若干、タモが短いのでK氏が駆けつけ、タモ入れ成功。上がってきたのは体高のある30cmアップのチヌでした。

30cmアップの体高のある武庫川チヌ

サナギの刺し餌で喰ってきたとのこと。
ということで私も刺し餌をマルキユーの激荒のサナギを刺し餌にしてアタリを待つことに、外向きは西寄りの風がそこそこ強く15m位投げても手前に戻される感じでしたが銀狼 唯牙は5mということもあって操作性が良くストレスなしにアタリを待つことができます。15時頃、サナギなのでじっと辛抱してアタリを待つとかすかな反応これはと思い、その後、穂先を抑えたので、合わせを入れてみたところヒット、ゆっくりとかわしながら上がってきたのは40cmクラスの良型チヌでした。

私に来たアベレージサイズの40cmのチヌ

とりあえず銀狼 唯牙が坊主竿にならなくて一安心。
H氏・K氏のフォローをすることに、アジは全く釣れずアミエビももうなくなったとのことだったので、アジの確保を断念、飲ませ釣りは、またの機会にすることにして、両名とも太刀魚仕掛けにチェンジしてもらうことに、H氏にはシンキングミノーをワインドルアーにチェンジして、K氏は来る前に調達した。ダイワの快適波止太刀魚テンヤSSのブレードタイプにキビナゴをセットしてサビキ釣りしていた竿に付けて引き釣りをしてもらうことにしました。

一段落して、チヌ釣り再開。先程と同様に激荒のサナギとコーンを抱き合わせた刺し餌を投入。16時頃ベールを上げてフリーの状態にしてアタリを待っていたところ。猛烈なロケットアタリ、走りが止まらずベールが戻せない、やっと止まったところでベールを戻してやり取りを開始。ここのフィールドは沖提なので障害物がほとんどないため沖に走られたとしてもゆっくりやり取りすればかなりの大物でも確保できます。ですから1m近いブリも獲れるのです。確実に大型チヌ、重量感は半端じゃないです。しかし、ハリスは1.2号 無理は出来ません。釣り友はすでに横でタモをもって掬おうとしているので、まだまだ時間がかかるので魚が見えてから用意してもらうように促し、引きを十分楽しむことに、リールのシマノ BB‐X TECHNIUM 2500DXGS の具合を確認しつつレバーブレーキを操作、さすが長年の研究成果の末のレバーブレーキ安心感が半端じゃない。ダイワ 銀狼 唯牙 AGS 競技 06-50SMTに関しても、胴がしっかり粘って曲がり、弾力が無くなることなく耐える感じ、強いて言うならば極翔みたいに曲がっ強引に竿の反発で浮かすのではなく、引きに追従する調子です。これがチヌ竿の本来の姿ではと思います。やっとのことでゆっくり浮かすと大チヌに間違いなし、50cmアップは厳しいが年なしといえる代物でした。今年、2匹目の年なしの確保です。

今年2匹目の年なし

地合いなのか、U氏にもアタリがあり、愛竿のAIR EVOLUTION 1号ー53を曲げているではありませんか、案外スムースに上がってきたんは、これも良型、40cmアップのきれいなチヌでした。

U氏2匹目のきれいなチヌ

そんなこんなで、H氏が来て、長い竿ではうまく投げれないので、投げてくれたら竿を持っておくとのこと、投げる練習せんかい・・・と思いつつ投げて仕掛けをなじましているとすぐにアタリがあり、H氏にタッチ交代。悪戦苦闘の末、無事タモ入れしたのは黒々した40cmのチヌでした。ルアーフィッシングのショートロッドとは、一味違う引きを堪能してもらい。腕がパンパンになったとことでした。

タッチ交代して釣ってもらった黒チヌ

時刻は17時前ぼちぼち太刀魚に専念してもらう時間です。自分としては年なしを釣ったし十分満足したので、太刀魚釣りのフォローと暗くなてバッカンを洗ったりするのは大変なので片付けすることに、その傍らで、U氏が三度、竿を曲げている。AIR EVOLUTION 1号ー53の曲がりは、元竿までは曲がらず、この辺がチヌ竿との違いが出てるなぁと見ていると、すんなりタモ入れされました。銀狼唯牙と同じ東レのナノアロイテクノロジーの樹脂で補強されたTORAYCA T1100Gのブランクスなのに調子のアレンジが別もののように思えました。U氏が釣った3匹目のチヌは42cm有りました。

U氏が釣った3匹目のチヌ

17時頃、片付けをしている最中にワインド釣法のH氏に待望のアタリ、上がってきたのはゆび2.5本クラスの岸釣りアベレージサイズの本命の太刀魚でした。

本命の太刀魚登場

引き釣りをしてもらっているK氏の方はテンヤを根掛させてロストしたとのこと、ワインドで釣れだしているので、エギングロッドにワインドルアーを付けたものにチェンジしてもらう。その間、H氏はコンスタントに同型の太刀魚を釣っており、太刀魚の針外しと処理&後片付けと非常に忙しい状況に。
最後に釣果のなかったK氏にも太刀魚がヒット、一番大きい指3本クラスの太刀魚を釣られました。
太刀魚の地合いは17時~18時までの非常に短い間でしたが5本ほど確保、周りはそんなに釣れていなかったようで、先行でチヌ釣りをしていて撒き餌が効いて太刀魚のエサとベイトが撒き餌についてそれを狙って太刀魚が来たのではと推測されます。

最終的に今回の釣果は本命太刀魚 5本、チヌ 32cm~50cm 6枚という釣果となりました。私としてはみんなの世話をしながらこの結果は良くできたと思っています。

本日のチヌの釣果

釣れた魚は大家族のH氏がいるのですべて持ち帰り、美味しく食させていただきました。

今回の釣行に関して

渡船代が200円も値上がりしていたことに関してはショックでしたが、成果ののあった釣行となりました。

今回の釣行での特記事項

  1. ロッド ダイワ 銀狼 唯牙 AGS 競技 06-50SMT・リール シマノ BB‐X TECHNIUM 2500DXGS・ウキ 極磯 斬獲 00 のニューアイテムの実釣
  2. U氏の釣技の進歩
  3. エサ釣りとルアーフィッシングの共存による効果

ロッド ダイワ 銀狼 唯牙 AGS 競技 06-50SMT・リール シマノ BB‐X TECHNIUM 2500DXGS・ウキ 極磯 斬獲 00 のニューアイテムの実釣

今回、新しく使用したロッドのダイワ 銀狼 唯牙 AGS 競技 06-50SMTに関して、パワーの面では今使っているシマノ 極翔 08-530シマノ 鱗海アートレータ 06-530 に比べると若干見劣りがする感じてすが、扱いやすさの面では非常にいい印象をもちました。極翔 08-530はパワー重視で使用しているので当然なのですが、鱗海アートレータとの比較に於いてかけ調子の#1.#2と取り込み調子の#3から元竿のギャップがあり、使っていてぎくしゃくしてしまうことがありましたが、銀狼 唯牙 ではほとんど感じません。鱗海アートレータ はエキスパート用のトーナメント指向の竿でハイエンドモデルです。自分にとっては釣技が伴わないので、こういう印象を得たのかと思います。例えればアートレータはレースカーに乗っている感じなのでしょうか。それに比べて銀狼 唯牙は、ダイワのハイエンドモデルの王牙一つ下に位置しますので、よりマイルドな仕様になっているのかと思われます。もう一つチヌ竿として私が使っている宇崎日新 ゼロサム 鱗 X4 0.4 5.3m との比較においては調子として全く別物の超同調子の為比較できないのですが、こちらは楽しめる竿として手放せない存在です。 遠投性やスーパーメタルトップに関する部分はまだ確証を得ていないのでまとめてインプレしたいと思います。

シマノ BB‐X TECHNIUM 2500DXGSで年なしクラスをかけての印象は先にも書きましたがレバーブレーキを使用時、ハンドルが動かないことによる安心感は半端じゃありません魚を誘導する際の巻き取りやブレーキを緩める操作か無駄なく行え、取り込み時のSUTブレーキ の恩恵を感じることができました。

ウキの極磯 斬獲 00 この価格にして十分使えます。(遠投性と練り餌使用時は別として)

U氏の釣技の進歩

一時期自分の説明が不十分で、ウキを沈めて釣る全層釣法が難しいのではと思いましたが、今回もコンスタントにチヌを釣られ、ひと安心です。ウキふかせ釣りは難し面もあるし特に全層釣法に関しては水中の様子をイメージする要素が重要なのでより難しい面もあるのですが絶対よく釣れるのでぎんきはお勧めします。

エサ釣りとルアーフィッシングの共存による効果

今回のようにエサ釣りをしながらルアーフィッシングすることは、エサ釣りで撒き餌をすることにより魚が集まりフィッシュイーターの魚が集まってくるので、相乗効果が得られます。本来のルアーフィッシングはそこにベイトいることを大前提としているので強制的に集めるエサ釣り(撒き餌を使用した)の方が確実に釣れます。魚を釣りたいのならエサ釣りです。ルアーアングラーの方はエサで釣れて当たり前、自分はルアーオンリーだという方が大半と思いますが(実は私もそうでした)、餌釣り併用も考えてみてはいかがでしょうか。