タックルストーリー

シマノ FIRE BLOOD について

ぎんきのFIRE BLOOD Gure ストーリー

こんにちは、ぎんきです。

2019年秋に全モデル一斉モデルチェンジをしたファイアーブラッド グレに関してのお話しをしようと思います。

 ぎんきとファイアーブラットとの出会い

私が、磯ふかせを本格的にやり始めたのは2008年、それまでは沖磯でエギングをしようと磯渡しの渡船店に通っていたのですが、その当時は磯に渡ってのルアーフィッシングがまだまだ定着していなかったので、釣り人はほとんどグレ狙いのふかせ釣りか、かご釣りの釣り人がほとんどでした、ふかせ釣りの経験がなかったわけでもないので、一度ふかせ釣りしようとエントリーモデルの磯竿の1.5号を購入して釣行した結果、45cmのグレを釣ってしまいました、それがきっかけで、磯ふかせを中心に釣行するようになり、道具に関しても、ランクアップをしょうと磯竿の関して興味をもってきた当時、その中に2007年にリリースされたファイアーブラッド グレシリーズがありました。今でもほとんどの磯竿のシリーズはそうなんですが、シリーズごとに号数設定され、長さも5.3mを中心に5mの物があるラインナップなのですが、ファイアーブラッドに関しては、1アイテムごとに個別の設計をされているという構成をされ、アイテムごと個性のあるものでした、また、カラーリングに関しても、当時の磯竿のイメージとはかけ離れた赤、オレンジ、黒のパターンカラーでアイテムごとにパターンが違うというものでした。
今は1.5号と1.6号に分かれましたが、初代ファイアーブラッドは、磯竿の中心号数の1.5号に関して、DIVEMASTERHYDROSCOPEの2アイテムがあったのに非常に驚かされました。私が主に通っていたフィールドは、紀東(紀伊半島東部)が中心で、急深の地域のためHYDROSCOPEなんかいいのでは思いましたが、いかんせんハイエンドモデルなので、8万円を超すお値段(ニューモデルは10万円超)これから本格的に始めようと思っても敷居の高い存在でありましたので、購入を断念した次第です。

やっと手にしたファイアーブラッド

2009年シマノのスパイラルXが誕生して、ISOLIMITED に搭載されました。その翌年の2010年スパイラルXを搭載したファイアーブラッドのニューアイテムである。DEXTRALSURVEYORがリリースされました。特にSURVEYORに関しては、大型クチブトをメインのターゲットとしているとのことで当時、50cmのクチブトをキャッチして、メインのターゲット目標を大型クチブトグレとしていた私は手に入れることを決断。念願かなって数年後に手に入れることが出来。3年ほど前までメインのロッドとして使用していました。せっかく50cmUPのグレを獲ろうと手に入れたのですが、釣行時の潮まわりが悪かったのか、釣技が伴わないのか、50cmUPのグレを獲ることがかないませんでした。
初代 ファイアーブラッド SURVEYOR 使っての印象ですが、先行ファイアーブラッド シリーズになかったフィーチャーとして、スパイラルXをはじめ、穂先はタフテックからタフテックα 防汚撥水性を高めたバリアフィニッシュなどが搭載されており、かなりの進歩がうかがえましたが、スパイラルXに関しては、前年のISOLIMITEDがそうであったように、ブレが少ないため力の伝達のロスが少なく竿の号数設定より実釣時パワーがありすぎるという現象があったようで、磯竿の基本号数である1.5号相当のマイティブロウ に関してはかなりのオーバーパワーのロッドであったと聞いております。ISOLIMITEDに関しては、単価の高い超高弾性のカーボン素材を使うことを余儀なくされているのでこうなったのかもしれませんが、SURVEYORに関しても同様のことが言えました。号数設定は1.7号のためパワーロッドです。1m近いシーラを掛けても余裕で獲れました。青物も十分対応できます。一番ベストなターゲットとしてはふかせ釣りでの大型真鯛ではないかと思います。その上、これほどのパワーロッドなのに操作性は非常に良く竿の調子は中間調子のため全くストレスなく釣りを続けることが出来ます。パワーのある操作性のいい竿を求めている方にはうってつけのアイテムと思います。次に塗装のバリアフィニッシュなのですが、展開されて間もないためか、コーティング自体の光沢が今一つでありムラもあるので、防汚効果はあると思われるのですが仕上がりが今一つでした。タフテックαに関しても初期不良かどうかは定かではないのですが、何度か穂先を折ってしまいました。その後、使用したタフテックαの機種は一度も折っていなので、改善されたのでは?
以上が初代SURVEYORの印象です。良型クチブトグレをターゲットとした竿といえどもクチブトグレを釣るにはオーバーパワーではないかという印象です。

ファイアーブラッドグレ シリーズの進化

初代ファイアーブラッド グレは、2007年に TENTACLEDIVEMASTERHYDROSCOPE 2008年にQuarter Master、2010年にDEXTRAL・SURVEYORが追加され初代のアイテムがそろいました。2代目に関してもリリースの時期をずらして、2013年にTENTACLE・Quarter Master・DIVEMASTER・HYDROSCOPEがモデルチェンジ、2015年にDEXTRAL・SURVEYORがモデルチェンジしDERINGERが追加されました。初代はすべてのアイテムにおいてカラーリングが違っていたのですが、2代目は先行アイテムと後発アイテムのカラーが違いました。当然のことながら各アイテムのリリース時期に応じた先進のフィーチャーが搭載されていました。
そして、2019年ファイアーブラッド グレすべてのシリーズが一斉にモデルチェンジされました。

3代目FIRE BLOOD Gureに関して

3代目ファイアーブラッド グレは、2代目の7アイテムと新たに1号相当のCLEVERHUNTが加わり8アイテムとなりました。先代のDERINGER・DEXTRAL・SURVEYORをお持ちの方はもうモデルチェンジかよ。と思われたのでは?・・・せめて5年以上は、モデルチェンジしてほしくないと思いますが・・・
しかし、この一斉モデルチェンジによって、ファイアーブラッド グレの統一化が図られ初代はバラバラだったカラーリングが統一され(メーカーにとってはコスト削減かな?)シリーズが完成したといえます。そしてこのカラーリングに関しては、今までは黒が基調だったのですが、3代目はなんと穂先までファイアーレッドという赤基調のカラーリングとなっています。赤が基調の竿で印象的なのは、がまかつがリリースしたがま磯 アルマがありましたが、このシリーズはなくなってしまいました。

フューチャーに関して

シマノの磯竿に関して、ISOLIMITEDに先端のフューチャを搭載して、その後に各シリーズに継承されるという流れで機能の進化が行われているようです。初代ISOLIMITEDはスパイラルXの初搭載で、昨年リリースされたISOLIMITEDは、スパイラルXコアが搭載されました。
スパイラルXとスパイラルXコアの違いはと言いますと、昨今、各ロッドメーカーがこぞって採用している東レの技術であるナノアロイテクノロジーを適用したマトリックス樹脂を使用したカーボン素材であるトレカをスパイラルXのカーボン素材に採用したもので、この採用で、スパイラルXよりネジリ強度10%アップ、つぶれ強度15%アップしているとのことです。
今回のファイアーブラッドグレのモデルチェンジで、このスパイラルXコアのカーボン素材にトレカM40Xが使われているということです。各社磯竿で使用しているトレカのカーボン素材はT1100Gでしたが、このT1100Gはどちらかといえば中弾性のカーボン素材で、今回、ファイアーブラッド グレシリーズと一部のISOLIMITEDシリーズに採用されているこのトレカ M40Xは明らかに高弾性カーボン素材でロッドに於いて細身軽量化が可能となり、単価も高いです。

シマノが提唱するロッドのフューチャーの柱としては、CORE BLANKSとして、スパイラルXコア・パラボラチューンR⁺・Xガイド ですが、パラボラチューンR⁺・Xガイド に関しては先代のモデルでも一部採用されていた為、新たなフューチャーではないので説明はまた今度に。

各アイテムに関して

7つのアイテムすべてが基本設計が異なっています。全てに関してお話しするのは、手にしたこともないので控えますが、気になる2アイテムに関して、少し触れさせていただきます。

一つ目は、Quarter Master です。
2008年にデビューしたアイテムなのですが、基本設計として穂先は08号、#2は1号、#3は1.2号、#4は1.3号元は1,5号のイメージで作られているとのこと、いったいどんな感じなのか興味をもっています。沈め探り釣りに特化したということも自分自身の釣りが沈め釣り主体の釣法なのでなおさらというところでしょうか。

次に、以前私が所有していたSURVEYOR です。
開発担当は、シマノ ズーム ロッドのBB‐Xの開発者でもある。高橋哲也さんです。ということは、超先上調子となっていることが予想されます。先調子にすれば操作性が格段と向上します。プラス高弾性の素材を使用することの関しての相乗効果が生まれ、操作性のよい超ハイパワーのロッドのに生まれ変わっていると思います。ぎんきとしては、使うところがないので手にすることはないと思います。

簡単ですが気になるアイテム2点は以上です。ファイアーブラッド グレを手にすることができましたらインプレ投稿をいたします。

ファイアーブラッド グレ に関するまとめ

以上、ファイアーブラッド グレに関してお話ししましたが、近年、磯竿の傾向が変わりつつあることを感じます。対象魚のグレ自体、本州域では、せいぜい40cmクラスが釣れれば良し、プレッシャーもかかって1号前後のハリスでないと口を使わない状況です。グレ竿の中心号数が、1.5号だったのは過去となり、竿の進化によりアベレージサイズのグレでしたら1号の竿で十分ですし、40cm以上の良型が掛かっても、十分獲れます。1.5号以上の磯竿は、離島での良型の数釣りにしか必要ないのではと思います。たまに正体不明の巨大魚が掛かった場合は別ですが、素材と技術の進化で、軽量で操作性のいい低号数の竿が主流の中、号数ではなく釣りのスタイルに合わせたアイテム展開(一応は基準としての号数を明記していますが)は正解とぎんきは思います。