タックルストーリー

NEWリリース 鱗海 AX vs 銀狼 に関して

こんにちは、ぎんきです。
今回はタックルに関する。ぎんきなりの解説をまじえた考えを伝えようと思い投稿することにしました。
釣り具のアイテムが非常に多く。ひとつエサ釣りの最も一般的なふかせ釣りに関してもいろいろな対象魚や、その中のチヌ(クロダイ)ひとつとっても釣法のバリエーションがあり、道具の選択肢がたくさんあって実際どれを選べばいいのか迷ってしまいます。又メーカーによる道具の差別化でいろいろな特徴(FEATURES)を提示しています。これが一体どんな機能があってどういう効果があるのか非常にわかりにくいところです。そんなところを解説しつつ、このブログに訪れた方で、ぎんきが提案する釣りを始めてみようと思われた方のアドバイスになれば幸いです。

シマノ 鱗海 AX とダイワ 銀狼

ちょうど今年、釣り具メーカーの大手2社のシマノとダイワから同時にチヌ釣り用のベーシックモデルといわれる鱗海AXと銀狼がデビューしました。これから本格的にチヌ釣り取り組むにはこのどちらかの竿を手に入れられれば間違いないと思うので、その違いなどをお伝えいたします。
昨年は、鱗海AXの廃盤(カタログになし)ダイワ銀狼・Wのモデルチェンジ(モデルチェンジして銀狼 唯牙)、銀狼(正式には銀狼・Y)は銀狼・Wの後継ではなく飛竜の後継機種で、飛龍は在庫処分状態となっていました、ですから昨年これからチヌ釣りを本格的に始めるには、ダイワでは、銀狼 冴 シマノに至っては、昨年リリースされた鱗海MASUTER TUNEが価格的に最も安価なものとなっていました。シマノファンがチヌ竿を求めようと思えば、6万円近く(実際は値引きがあるのでここまでではないですが)も竿に出費しなければチヌ竿がない。シマノはチヌ釣り入門に関して何も考えていないと言わざる得ない状態だったのです。昨年に関してはこのような状態だったので、私も実際1号クラスの磯竿を勧めたことも事実です。しかし今年は違います。シマノに至ってはこのクラス初と言っていい、あのスパイラルXが搭載されています。両竿とも#1~#2番固定までIMガイドとなります。

スペック比較

それでは、チヌ専用ロッドのベーシックモデルのシマノ 鱗海AXと銀狼のチヌ専用として最初に手にするのに最適と思われる1号のスペックの比較を表にしました。

鱗海AX(1号 530) 銀狼(1号ー53・Y)
全長(m) 5.30 5.30
継数(本)
仕舞寸法(cm) 117.5 116
自重(g) 175 161
先径(mm) 0.8 0.7
錘負荷(号) 1~3 1~2
適合ハリス(号) 0.8~2 0.8~2
カーボン含有率(%) 99.7 99
本体価格(円) 31,000 27,500

以上、スペックの比較です。ここでのポイントというと自重と価格の違いです。銀狼のほうが14gほど軽くなっています。この重さは、ウキ1個分ほど軽いのにすぎませんが、銀狼はリールシートが板シートなのに対し鱗海はスクリューシートになっているためこの違いが出ていると思います。今の磯竿のリールシートの主流はスクリューシートなのですが、スクリューシートにするとパーツが増えるので当然重量が増えてしまいます。スクリューシートと板シートどちらがいいかは性能的にふかせ釣りのリールシートしてはどちらでも問題ありません。今までは、磯竿は板シートじゃないとという固定概念がなくなったからメーカも加工上の手間の少ないスクリューシートを増やし、消費者側も受け入れるようになったためと思います。次に価格に関してですが、鱗海の方が3,500円高いです。これはやはりスパイラルX搭載の価格差と考えていいと思います。

次に個々の特徴に関して、

鱗海 AX の特徴

先に述べましたが、チヌ竿として、このクラス初のスパイラルX搭載モデルとなります。昨年は磯竿のエントリーモデルのアドバンス磯に搭載されて驚かされたものです。このスパイラルXが磯竿に初めて搭載されたのが、前モデルのISOリミテッドからですが。発売されたのが2009年、約10年前です。この竿パワーがありすぎて、磯釣りの基本号数の1.5号のマイティブロウは通常の2号以上のパワーで、1号のデルガードが磯釣りでは、最も扱いやすい号数だったように記憶しています。チヌ竿に搭載されたのが今年モデルチエンジした鱗海 アートレータで、続いて鱗海 スペシャル BRとなります。鱗海 スペシャル RB では、元竿から折れることがあったようで胴調子のきつい竿はスパイラルXが向いていないように思われましたが、現状の鱗海 スペシャルではそのようなことがないので、かなり改善されていると思います。そのスパイラルXを搭載している鱗海 AXに言えることは竿自体のねじれが少ないことで、魚を掛けてからの力の伝達にロスがないので魚が速く浮いてくることです。デザイン的な特徴としてはスクリューシートてあることと、カラーリングが鱗海 スペシャル風のマットブラックとなっています。

銀狼 の特徴

コンセプトは”扱いやすさにこだわった調子”「銀狼唯牙」の設計手法を取り入れつつ2~3番節に張りを残し、4番節を柔軟に仕上げ負荷が掛かると胴まで曲がり込んで粘りを発揮する本格的なチヌ調子で、操作時の調子は穂持ちを中心にやや張を持たせたテイストとなっているとのこと。デザイン的には、黒に赤のアクセントで銀狼シリーズの基本カラーで銀狼シリーズの他のアイテムとのマッチングを意識したものとなっています。エントリーモデルとして仕方がないのですがリールシートがシンプルな板シートのため鱗海 AXと比べてかなり見劣りしてしまいます。

鱗海 AX vs 銀狼 のまとめ

チヌ竿に関してはふかせ釣りと紀州釣り最近では、渚釣りを中心とした遠投釣法とバリエーションが多いことは確かです。昔、チヌ竿と言えば飛竜(かなり昔)でした。ぎんきも持っていましたが穂先が異常に細くペラペラの竿だったように記憶しています。今はチヌ竿でもパワーがあり、そこそこのグレをかけても問題なくとれるので、チヌ調子を体感されるのでしたらどちらの竿でも問題ないかと思います。強いて言うならばデザイン的に鱗海に軍配が上がるのではと思います。しかし、こればかりは何とも言えないのですが、本来、チヌ竿のデビューはフィッシングショーで現物が展示され、フィッシングショー明けの2月に市場に出るのが通常なのですが、鱗海 AXは現物の展示もなくカタログにも写真のない状態で、この4月に発売されるという異例のデビューでした。開発に若干遅れがあったのかと思いますが、不安要素として初期不良の発生が懸念されます。

鱗海vs銀狼とは別の話になりますが、今年デビューした竿の中でぎんきのチヌ遠投釣法のエントリーモデルとして気になる竿があります。それは、昨年モデルチエンジしたRADIXの追加モデルの08-530です。価格も2万円を切る価格で手に入るので鱗海AXと銀狼と同価格帯になるのでいかがでしょうか?

ご参考まで、