釣行記

乗っ込みチヌ 南伊勢にて渚釣り 

こんにちは、ぎんきです。

乗っ込みシーズン最盛期を迎え、前回、磯からの乗っ込みチヌ狙いで、三重県 志摩 五ヶ所湾 の久四郎屋渡船様にお世話になり、強風の中、何とか乗っ込みチヌと思しきメタボチヌと出会ったのですが、今年、新調した銀狼 王牙 AGS 1-53・Rをデビューさせたものの途中交代を余儀なくされ、銀狼 王牙 AGS 1-53・Rでチヌを釣ることが出来ませんでした。この時の釣行記はすでに投稿させていただいているのですが。詳しくはこちらを

というわけで今回、銀狼 王牙 AGS 1-53・Rで乗っ込みチヌを釣るべく釣行致しました。

三重県 南伊勢 ごろた浜にて渚釣り

令和2年4月15日(水)

当日データ

小潮

干潮    3:38    98cm

満潮    8:55   125cm

干潮   16:45    38cm

この場所は、昨年の7月に訪れており、その前の年は秋に釣行し、いずれもチヌを確保はしたものの単発の貧果だったのですが、チヌがいることは確かな場所です。本来なら強風でも実績のあった五ヶ所湾の磯に渡りたかったのですが、世の中の諸事情のためほとんど人と出会うことのないこの場所を選びました。

釣り場到着、実釣開始。

渚での釣りのためポイントまでは徒歩での移動となります。夜明けが5:30頃なので明るくなってから道具をキャリーカートに積み込んで行ける所まで行きそこからは手持ちで往復してポイントまで移動します。このポイント、沖にきつい駆け上がりがあり、潮位にもよりますが、満潮時には岸から約20mほどのところにこの駆け上がりがあります。手前は浅いのでその駆け上がりから20m以上先に仕掛けを投入しなければなりません。当然、撒き餌もそのポイントに打たなければなりません。今日は、満潮が8:55なのですが午前中はほとんど潮位に変化がないため波打ち際が手前にあります。ということは正味の遠投が必要となりますので、釣り座から約50m程のところに撒き餌を遠投してポイントを作ります。
先打ちの撒き餌を20杯程打って、仕掛けを用意して、いざ実釣開始しようと思い、刺し餌を付けようとしたところなんと荷物を少なくするために車に置いてきたクーラーに刺し餌を忘れていました。刺し餌がなければどうしようもないので取りに戻る羽目に、渡船での上陸でなかったことが幸いでしたが、そこそこ距離があるのでかなりのロスです。

何やかんやで6:30頃から、実釣開始。

今回の私のタックル

ロッド  ダイワ 銀狼 王牙 AGS 1-53・R

リール  シマノ BB‐X TECHNIUM 2500DXGS

道糸   シマノ セフィアG5 PE 0.6号

リーダー シーガー フロロマイスター 1.5号

ハリス  シーガー 150 1.5号

ウキ   プロマリン Sight TypeⅦ 00(ボーメ度7.7に調整)

ハリ   鬼掛 底攻めチヌ 3号

玉の柄  シマノ 鱗海 TAMANOE 500

撒き餌杓 宇崎日新 ゼロサム 磯 X4 ひしゃく T-M800

以上の布陣で臨みました。
当然、ロッドは、ダイワ 銀狼 王牙 AGS 1-53・R ウキは、プロマリン Sight TypeⅦ 00 の浮力をボーメ度7.7に調整したものです。前回の五ヶ所湾の磯釣り釣行で練り餌での反応が良かったので、刺し餌は練り餌中心にしようと思っていたのと遠投が大前提になりますのでウキは重量のある プロマリン Sight TypeⅦ 00を選択しました。仕掛けに関しては、いつもはハリスを約3ヒロとっていますが、いつもより長い目の竿1本分とってみました。ガン玉はいつも通り、ハリから約50cmのところにG5を1個打つのみです。まず第一投目は自作のイエローオキアミで様子を見ることに、いつもより長いハリスなのに投げやすいこと、銀狼 王牙 AGS 1-53・Rと約17gのウキのバランスがいいのか、竿のキャスト性能がいいのかよく分からないのですが、コントロール性も抜群です。

渚釣りは何もないところに魚を寄せて来なければなりませんので、撒き餌を定位置に打つことによって魚をよせる作業から始まるので、寄せるまで反応がほとんどないのがしばしばです。オキアミも何の反応もなく上がってきます。キャストし易いので、刺し餌を練り餌にチェンジすることに、そこそこ大きめの練り餌を付けても刺し餌をウキより沖に着水させることが容易に出来てしまいます。当日、ポイントに着いた当初は向かい風が若干吹いていたのですが、すぐに止んで遠投釣法の大敵である風に関しては、心配なしなのですが、以前、来た時にも感じたのですが、手前の浅瀬と深場の高低差が大きいのか、沖の潮流がそんなにないのにもかかわらず、水深が浅いので、流れが増幅され手前ラインがかなり流されます。ウキが馴染むまでにラインが手前の海面に触れるとPEラインと言えども道糸が流されてアタリの取り辛い形になってしまいますので、ウキが馴染むまでは、ラインが海面に着かないように竿を立ててメンディングすることになります。ですからウキの浮力もできるだけ早く沈むようなものの方が正解ではないかと思うのですが。

そんな感じで、手前の潮流と格闘しながら、キャストのし易さ故、調子に乗って振りかぶりすぎて、後ろの雑草にラインをとられラインブレイクしてしまいました。竿が折れたかの衝撃があったのですが、幸い、銀狼 王牙 AGS 1-53・Rは無事でした。仕掛けの作り直しをしている最中に、一人の釣り人が声をかけて来られました。正直ここで他の釣り人に出会うとは思ってもいなかったのでびっくりです。投げ釣りでキスでも釣ろうかと思い、初めて来たと言っておられましたが、ここは、いいポイントだと聞いたとのことでした。

遂に来ました乗っ込みチヌ

先程の釣り人が来られて1時間ほと経った10時前、遂に銀狼 王牙が牙をむく時の到来です。それまでは、エサ取りの猛攻が始まり、ハリごと無くなったり、25cm位のフグが釣れる始末でしたが、チヌが寄ればフグを蹴散らしてくれることを信じつつ撒き餌の遠投を繰り返していたところ。練り餌が残って回収されました。残って来た練り餌はマルキユー高集魚レッドで、それまでは、喰い渋りイエロー高集魚レッドを交互に付けていたのですが、残って来た高集魚レッド喰い渋りイエローをコーティングするような形でハリに付け、アタリを待つこと暫し、コツコツと穂先に前あたりがあり、穂先を少し持って行ったので、すかさず合わせを入れたところ本命の引きです。手前の急な駆け上がりを回避すべく穂先を出来るだけ高く保ち、いなしながら駆け上がりをクリアーして、無事にシマノ 鱗海 TAMANOE 500でタモ入れ成功。渚釣りなので、ずり上げても獲れるのですが、ごろた浜なので魚にダメージ与えるのがかわいそうなので、タモを使用しました。
何と獲れた魚はこれぞ乗っ込みチヌ、お腹パンパン銀ぴかプラス、グリーンの輝きのある銀狼 王牙のカラーそのものの超美形チヌでした。
それがこちら

銀狼 王牙カラーの超美形のチヌ

サイズはちょうど40cm位でしたが銀狼 王牙 AGS 1-53・Rで初めて釣った記念すべきチヌです。やり取りに於いて銀狼 王牙 AGS 1-53・Rは余裕がありすぎでした。釣ったチヌは竿のパワーに負けたのかヘロヘロ状態で、ハリを飲んでいなかったのにも関わらず生かしバッカンに入れても、しばらく横になったままでした。今回はスカリを波打ち際に浮かしておくと、打ち上げられたり左右に流れたりして、鬱陶しいので、生かしバッカンにキープすることにしました。さっきの釣り人もやり取りを見ておられ、パンパンのチヌですねと言って釣果を称えてくれました。その後、お昼を過ぎましたが、アタリもないまま経過し、投げ釣りをされていた釣り人も移動されるようで去っていきました。
ここで、ぎんきとして新しいチャレンジをすべくスマホの定点カメラを設置し、あわよくば取り込みの動画が取れれば、銀狼 王牙 AGS 1-53・Rの竿の曲がりなどを検証できるのではと目論見ました。

2匹目は取り込み動画の収録に成功

ついに2匹目をゲット。私のゴールデンタイムはお昼12時頃なんですが、お腹が減ったのでコンビニ弁当で空腹を満たしたあとのちょうど13時頃にやってきました。刺し餌は1匹目が釣れたのと同様、高集魚レッドの周りに喰い渋りイエローをコートするミックス練り餌でした。ばっちり定点カメラでその模様(タモ入れ寸前まで)収録できましたので、お時間のある方はご覧ください。時間としてキャストからタモ入れ寸前まで約6分です。音声は風の音とキャストの風きり音とリールを巻く音(PEラインなので案外シュルシュルいっていますが)最後がタモ入れ寸前になったのはカットではなく、ここで画像が終わってたのでタモ入れ後のもたもたは撮れていませんでした。 お恥ずかしながら、ぎんきが姿を現す羽目になりましたが、こんな状態で釣りをしているのでご参考まで、

非常に分かり辛いかもしれませんが、キャストして左にラインがとられるのを修正し、竿の穂先を流れの反対側にもっていき、ウキが沈んで(ほぼ着底している状態)なじんだ状態になればラインを張りアタリを取ります。アタリの出方は、練り餌の使用と乗っ込みのこの時期に関して、小刻みな前アタリの後にゆっくり穂先が引っ張られる感じで持っていかれます。今回のアタリもそうでしたが、先の一匹目とこのあともう1匹釣れるのですが、すべて共通していました。

映像には波紋しか映っていませんがこの時釣れたのはこの子です。

波紋の正体45cmオーバーの渚チヌ

メジャーの当て方がずれて、尚且つ影が映り込んでしまいましたが、45cmは確実にあります。先のチヌより痩せていますが、魚体は銀ぴかの乗っ込みチヌです。
動画を見ていただければ分かると思いますが、これをかけてのやり取りなのです。銀狼 王牙 AGS 1-53・Rのパワーが勝っているのか、乗っ込みチヌで馬力が今一なのかどうか、多分、前者だと思いますが、途中の駆け上がりでちょっと引っかかっただけで1.5号のハリスで余裕の展開でした。

今日の当たりエサは、マルキユー 高集魚 レッドの周りに 喰い渋りイエローをコーテイングしたものだと確信し、この刺し餌オンリーで釣り続けた14時頃、同様のアタリがありもう1匹追加することが出来ました。
それがこの子です。

サイズダウンの渚チヌ

35cmほどで、サイズダウンしてしまいましたが、コンディション抜群の渚チヌでよく走ってくれました。

この後、やっと潮が引き始め、釣りやすくなったのですが、潮流が変わったのかアタリが遠のき、3枚確保しているし、15:30をもって納竿としました。たぶんこの状況であれば、潮が落ち着く夕方の地合いには爆釣していたかもわかりませんが、銀狼 王牙 AGS 1-53・Rに魂も入ったことですし、取り込み動画も撮れたし(この時はまだ確認していませんでしたが)、おかずのキープも十分なので言うこと無しです。

魚を捌いて新たな発見

帰宅後、釣って来たチヌを捌いてみると3匹それぞれ、胃袋の内容物が違っていたのに驚かされました。最初に釣れた1匹目は抱卵状態でパンパンでしたが、胃の中はほとんど空でした。釣った時は尻から撒き餌と思しきものを出していたので、撒き餌でパンパンではと思いましたが卵でパンパンでした。2匹目の最長寸のチヌは、フジツボと思しきかけらで胃の中が満たされていて、撒き餌を喰った形跡があまりありませんでした。特に驚かされたのは3匹目のザイズダウンのチヌなのですが、何と黄色い練り餌(喰い渋りイエロー)をいっぱい食べていました。これは喰い渋りイエローは刺し餌なので喰ったらハリ掛かりするはずなのですが、喰い渋りイエローはどちらかと言うと柔らかめで練り餌です。これをうまく吸い込んでは、異物のハリを吐き出して巧みに喰い続けていた証拠なのです。釣り始めは喰い渋りイエロー主体で刺し餌を付けていたので、私が投入した刺し餌をかなり前から捕食していたと思われます。そこで若干固めの高集魚レッドを芯にした喰い渋りイエローを捕食し、吐き出すタイミングがずれてハリ掛かりしたのではと思われます。ちなみにこのチヌはカンヌキにハリ掛かりしていました。
以上のことから他のエサ、例えばオキアミやコーン・サナギ・種類の違う練り餌などを芯にして喰い渋りイエローをコーティングするこの作戦もありではないかと思いました。
前回の五ヶ所湾の磯釣りで釣れた乗っ込みチヌはコーンをかなり食べていたので、今回、撒き餌にコーン一缶追加しましたが、三匹ともコーンはほとんど胃の中に入っていませんでした。先の二匹は胃の中に撒き餌がほとんど入っていなかったので、撒き餌をいっぱい食べる前にハリ掛かりしたのかも分かりませんが定かではないです。

いずれにしろチヌ釣りは刺し餌のバリエーションがいっぱいあるので、自分でさばいて検証する価値はありますし、非常に奥が深く面白いです。

銀狼 王牙 AGS 1-53・Rの関して

今回の渚釣り、要遠投、重量ウキ、きつい駆け上がり、練り餌使用、アベレージサイズ40cmアップ、等の条件に於いて銀狼 王牙 AGS 1-53・Rはベストマッチの竿であると思います。きつい駆け上がりさえなければ、もう少し柔らかめの竿の方が魚の引きを楽しめたのではないかと思いますが、私が主に実践しているチヌ遠投釣法に於いて、取り込み重視とするならばコントロール性、ストラクチャー回避、どれを取ってもベストマッチのロッドとして、超お勧めではないでしょうか、(価格はそこそこ張りますが)

詳しいインプレッションは下記にアップしております。

乗っ込みチヌ 南伊勢にて渚釣りのまとめ

今回、乗っ込み時期の渚釣りを敢行したのですが、ままあの釣果のに恵まれ、無事、銀狼 王牙 AGS 1-53・Rに魂を入れることもできました。
取り込み動画の貼り付けで、初めてぎんきの姿を現すことになってしまいましたが、こんな感じでチヌ釣りを楽しんでいます。
刺し餌の新たな課題も得ましたので、検証していきレポートしていこうと考えています。
チヌ遠投釣法は、数こそ望めないものの魚とのやり取りの時間が長いので掛けさえすれば非常に楽しめる釣りだと思いますし、投げて待つだけなので大したテクニックも必要ないので、もっと広めて行ければと思っていますので、よろしくお願いします。