釣行記

尾鷲にて、フィールドテストのチヌ遠投釣法

銀狼 唯牙 &BB-X TECHNUM のフィールドテストで尾鷲釣行

こんにちは、ぎんきです。

11月は釣り師にとって一番活性の上がる月です。チヌも寒波が来て水温の下がる前に活性が上がり、小型主体から大型も釣れるようになる時期で、一番引きの強いのもこの時期なのです。この時期、釣行を重ねないわけがありません。ぎんきとしては新たなアイテムとしてシマノ BB-X TECHNIUM 2500DXGS とダイワ 銀狼 唯牙 AGS 競技 06-50 SMTを手に入れたこともあり実釣で使いたくて仕方がありません。その分、懐は非常に厳しいのですが、それはさておき、先日の釣り仲間との武庫川一文字釣行で、銀狼 唯牙をデビューさせ、年無しを含む3匹を掛けて銀狼 唯牙の入魂は出来たのですが、みんなのお世話をしつつの釣りでまだまだ銀狼 唯牙の実感も今一つ定まってなかったので、私がメインとして実践している釣法のチヌ遠投釣法に於いてどうなのかを確かめたく今回の釣行となりました。

当初は新規フィールドの開拓も含めて伊勢志摩方面の漁港をチエックしていたのですが、変な感じで台風が発生して、前日のYahoo天気では、現地は大雨の予報、私が遠投釣法のメインフィールドとしている三重県南部に雨雲が襲来するとのこと、小雨ならまだしもこの時期の大雨は耐えられません。遠投釣法を諦め、前回、調子の良かったムコイチへ一人で行ってチヌと戯れるかと思って、撒き餌をヒロキューの制覇チヌにマルキユーの激荒半分とオキアミ3キロを混ぜて事前に撒き餌を作りました。しかし直前の天気予報では尾鷲地区は小雨となっているではありませんか、ムコイチへ行く予定を急遽、尾鷲に変更し今回の釣行としました。
場所は今回で3回目の登場となる湾奥桟橋としました。同じところの3回目と登場なので芸がないのですが、本来は新規フィールドの開拓予定を天候のため変更したと言う経緯で、ご勘弁ください。

場所 三重県 尾鷲 湾奥桟橋

令和元年11月22日(金)

当日データ

若潮

干潮   7:48     53cm

満潮  14:33    157cm

現地到着を夜が明けてからの7時くらいと決め自宅を出発、到着は、案外早く着き夜明け時間の6:30頃でした。夜が明けても曇り空で暗い感じ、前日に混ぜた制覇チヌ+激荒半分+オキアミ3kgをバッカンに入れ実釣開始としました。一応、調子が良くて頑張って丸一日釣ることも考えて予備の制覇チヌ1袋とアミエビ800gを持参して居ります。

今回の私のタックル

ロッド ダイワ 銀狼 唯牙 AGS 競技 06-50SMT

リール シマノ BB‐X TECHNIUM 2500DXGS

道糸 シマノ セフィアG5 PE 0.6号

リーダー シーガー フロロマイスター 1.5号

ハリス シーガー 150  1.2号

ウキ 極磯 斬獲 00・黒魂 トランプⅡ 00(ウェイト調整済み)  

ハリ 鬼掛 底攻めチヌ 2号・競魂チヌ 遠投仕様 2号

玉の柄 シマノ鱗海 TAMANOE 500

撒き餌杓 宇崎日新 ゼロサム 磯 X4 ひしゃく T-M800

道糸は前回までTECHNIUMLIMITED PRO PEG5⁺ 0.8号 レッドを巻いていたのですが、なんか沈みが速い気がしたので、今回、セフィアG5 PE 0.6号に巻き替えました。ハリは、オキアミを遠投した時に取れやすいので、鬼掛競魂チヌ 遠投仕様が手に入ったので、刺し餌をオキアミにしたときに試してみることにしました。

実釣開始

銀狼 唯牙 AGS 競技 06-50SMTBB‐X TECHNIUM 2500DXGSをセットして、ウキは極磯 斬獲 00(ウェイト調整済み)、ハリス 1.2号を3ヒロとるいつもの遠投釣法仕掛けで、最初の刺し餌はオキアミにするので、ハリは鬼掛 競魂チヌ 遠投仕様 2号としました。まず先打ちの撒き餌を打つのですが、ムコイチで使ったヒロキューレシピどうりのオキアミ3kgに対して制覇チヌ1袋の配合ではオキアミが多いのか、いつもより撒き餌が飛びません。予備の集魚剤も持ってきたので補充しても良かったのですがこのまま続行することに。
第1投目、銀狼 唯牙 SMTでの遠投です。 5mの竿ですが、ハリスをいつも通りの3ヒロの長ハリスでも、問題なしに遠投できますし、競魂チヌのケンの効果か、オキアミの刺し餌の着水も確認でき撒き餌より遠くに飛んでいきます。コントロール性も変なブレもなく思った方向にキャストできます。遠投釣法のキャストに於いて、銀狼 唯牙 AGS 競技 06-50SMTは合格です。
開始早々は、まだ撒き餌が効いていないのか、案外オキアミが持つようなので、このままオキアミの刺し餌を続行することにしました。
ここは、前回釣行した時も潮止まり前後にチヌのアタリが集中したので、もうそろそろと思っていた7時半前、SMTの穂先が少し動いて次に穂先全体に移行するアタリ、ついに来たかと思い合わせを入れると沖に向かって走っていくではありませんか、とりあえず走らせて、やり取り開始、寄せにかかると案外軽く浮いてきたのはキビレでした。

オキアミに来た元気なキビレ

秋チヌは良く引く上にキビレだったので、もう少し良型かと思いましたが30cmでした。

サイズアップを願って、オキアミの刺し餌を続行、すぐに同様のアタリ、こいつも走ったがさっきより引きがいまいち、小型のキビレかと思いきや、なんと形が違う、前回のここでの釣行でU氏が釣ったダイミョウサギです。

キビレかと思ったタイミョウサギ

8時頃、次にオキアミに来たのは、チャリコでした。

チャリコの登場

アタリは前アタリがあり全体が曲がるパターンでした。今度アタリがあった時は前アタリで即合わせをしたらどうなるかと思っていたところの前アタリ、即合わせを入れました。上がってきたのは走り回るダイミョウサギで、なんと上唇にハリ掛かりしていました。この魚海底のゴカイなどのエサを口を下方向に伸ばした捕食する魚なので、口を伸ばして吸い込んだ時にSMTが反応して前アタリが出たと推測されます。チヌは吸い込んで吐き出す捕食パターンもあるようなので、応用がきくかも・・・・。
オキアミの刺し餌では外道ばかり掛かってくるので、激荒コーン+激荒のサナギと練り餌のローテーションに変更することに、しかしウキの極磯 斬獲は練り餌を遠投するのに、若干自重が軽く遠投し辛いですが、コーンとのローテションなので、このまま継続することにしました。
8時30分頃、練り餌にアタリがあり、上がってきたのは待望の真チヌです。しかし、型が小さい30cmを切るサイズ。

待望の真チヌ、しかし小さい

次にコーン+サナギの刺し餌でロケットアタリしてきたのはチャリコ、秋の魚はげんきです。

10時半を過ぎたあたりからかろうじて曇天状態をキープしていた空からポツポツと雨が降り出し、カッパの着用を余儀なくされる。秋の小物パターンに入っているのかという不安とこの雨でテンション激下がりの状態となり、このままでは、BB‐X TECHNIUM 2500DXGS SUTブレーキの活躍の場もないのではと思いつつ穂先を見続けていると練り餌に喰ってきたのは、33cmクラスのチヌでした。ほんとここの魚は元気で、遠投しているせいもあり引きを十分堪能できます。

雨の中喰ってきた元気なチヌ

このサイズでこの引き、ここでのアベレージサイズの40cmアップが来たらこの竿で獲れるのか、若干不安になりました。しかし武庫川で年無しをとった竿なのでそんなことはないと思います。

それ以降、私にとってのゴールデンタイムのお昼近くになってもエサ取りの反応もありません。桟橋の周りはアジがわんさか泳いでいます。一度だけSMTを抑えるアタリがあり合わせを入れるとスカスカな感じ、なんとリーダーの途中で合わせ切れです。後でリーダーの長さを確かめてみると4ヒロになっていました。結び目から切れたような切れ方をしていたのですが、リーダーは常に5ヒロとっているのでサルカンから1ヒロ上で切れたことになります。どうしてこうなったのか原因不明、極磯 斬獲をロストしてしまい練り餌も遠投できる黒魂 トランプⅡ00(ウエイトチューニング済)と交換。この際、最低でも14時半の満潮潮止まりまで頑張るつもりで、予備の制覇チヌ1袋とアミエビ800gを足して撒き餌の補充をしました。オキアミの比率が減ったのでまとまりが良くなり撒き餌が飛ぶようになったのは幸いです。

小雨の中、無心に穂先を眺めていた12時頃、一人の釣り人が声を掛けてきました。何を釣っているのかと聞いてくるのでチヌですと答え。横でルアーを投げてもいいですかと聞いてこられたので、了承し、釣り始められました。最初はエギングかなと思いましたが、ジグやワームを投げておられるようで、早々にエソにを掛けておられました。昨晩ここでアジングをしていたとのこと、ルアーでアジを釣るのは夜です。昨晩はそこそこアジを釣ったとのこと地元の方の様で、良くここで釣りをされているみたいで、先日は湾奥のこの場所にツバスが回って来たとおっしゃっていました。明日は船で飲ませをするとのこと今晩はエサのアジを確保するようです。

やっときましたアベレージサイズ

ルアーマンとの会話の後、先程と同様エサ取りのアタリもない状況の中、13時30分頃、銀狼 唯牙SMTにかすかな動き、喰い込めと願いながらなかなか喰い込まない。我慢できず合わせを入れると今までにない重量感、竿を思いっきり立ててためながら手前へ誘導、ためてはリールを巻いて、走られればBB‐X TECHNIUM 2500DXGSSUTブレーキを緩めてあしらいながら寄せてくるの繰り返し、やり取りの時間が長い遠投釣法の楽しさを十分満喫させていただく、横のルアーマンがチヌですかと聞いてくる。魚体を見ていないので100%チヌとは限らなかったのですが、チヌですと答え、やっとウキが見える状態に、しかし秋のチヌはパワーがあり、なかなか浮いてこない、ここは桟橋になっているので、手前に突っ込まれればおしまいなので手前で浮かす。やっと魚体が見えたのは40cmUPのチヌでした。透かさずハイスピードフィニッシュによるスムースな振出性能鱗海 TAMANOE 500で無事タモ入れ成功。42cmのアベレージサイズのチヌでした。

やっと来た、アベレージサイズのチヌ

横のルアーマンに祝福していただき釣果はひと安心です。ちなみにこの時の刺し餌は激荒コーン+サナギでした。

それからしばらくして、ルアーマンの連れの方が来られ、狭い桟橋で3人がキャストする状態に、こちらは5mの長竿に3ヒロの長ハリスです。しかし銀狼 唯牙 AGS 競技 06-50SMTに関して、コンパクトに振りぬいても十分遠投可能でした。

自己記録、完全年無しの降臨

狭い中、何とか遠投が出来る状況の満潮潮止まりの14時30分頃、奴はやってきました。刺し餌は先程と同様、激荒コーン+サナギです。武庫川一文字でも好調であったので後半はこれ1本にすることにしました。
アタリは先程の居食いパターンとは若干違い、最初にSMT部分の微かな曲がりのあと穂先全体に移行する標準的なものでした。合わせを入れて竿を立てるとただならぬ重量感、リールも巻けずただ竿でためるのみの状態で、びくともしない、ゆっくり竿の操作で魚の方向を変え、やっとリールが巻ける状態に、ゴンゴンと頭を振る感触は今まで味わったこともないトルクフルなもので、時折の突っ込みは、それほどスピードがなかったので、SUTブレーキで対応し、ゆっくりと手前に寄せる作戦としました。5mほど手前で案外早く浮いてきたのは、紛れもなく年無し、しかしここから奴の反撃に遭い手前での攻防になることに、手前に突っ込んでこられれば、桟橋の下に潜られて万事休す、怒らせない様沖に誘導して桟橋の左角で浮かし十分空気を吸わして、鱗海 TAMANOE 500にて、スピードフィニッシュ、50cmを上回る魚体、チタンタモ枠がしなるほどの代物でした。自己新記録は間違いなし、横の2人のルアーマン釣ってる最中に、これが年無し、とか、でかい、とか、黒いとか言って見ておられました。それがこれです。

自己新記録53cmの年無しチヌ降臨

一人だったらガッポーズをとるのですが、他の釣り人がすぐそばに居られますので淡々と計測&撮影を済ませ取りあえずスカリに入れますが、持参の黒魂スカリでは、少し窮屈な感じです。
さすが日本記録輩出の尾鷲、チヌ太郎こと山本太郎さんが三重県南部に移住するのもうなずけます。
やはり地合いは潮止まり前後にやってきました。大チヌとの格闘の後なのでハリスを交換して、釣りに集中することにし、ばらくした15時過ぎ、銀狼 唯牙SMTにかすかな反応、穂先全体に移行したので合わせを入れる。この時はかなり遠投していたのですが、年無しを釣った後で力があり余っていたのか、沖の方で魚が浮くのを確認。そこそこ引きましたが余裕のやり取りで上がってきたのは35cmクラスのチヌでした。

沖で浮いた35cmチヌ

横で釣っていたルアーマンが他に移動するので頑張ってくださいと声を掛けて来たので、チヌ釣りもいいでしょうと答えた次第です。

その後アタリが遠のき、撒き餌をどか撒きするが反応なく、16時をもって納竿としました。

後片付け&撤収

釣果は30cmのキビレを含む53cmから28cmの6匹、スカリにキープしていたので年無しを再度、撮影し、持ち帰り用の42cmのチヌ以外すべてリリースいたしました。
その後、釣り座を清掃し、横の浜で道具を洗い、5時に現地を離れました。

前回のここでの釣行のセオリー通り

  1. 遠投に良型が来る
  2. 潮止まりにアタリが集中

上記、再確認いたしました。

反省点としては、釣り始めの撒き餌の配合に於いて、オキアミの比率が多く撒き餌の比重が軽くなり遠くへ飛ばせなかった点が挙げられます。

釣行目的の銀狼 唯牙 &BB-X TECHNUMのインプレに関して

銀狼 唯牙 AGS 競技 06-50SMTに関して

 

銀狼 唯牙 AGS 競技 06-50SMT
  1. 遠投性能
    5mのレングスでも3ヒロの長ハリス使用に於いて遠投可能
  2. コントロール性
    全体のしなりに歪がなくコントロールしやすい印象
  3. 穂先感度
    SMT部分と穂先全体の感度の差があるがSMT部分で前アタリを確実に取れる。
  4. パワーに関して
    竿のパワー自体は鱗海アートレータ 06NISSIN ゼロサム 鱗 X4 04がはるかにある感じてす。銀狼 唯牙 AGS 競技 06-50SMTに関しては、竿を曲げ込んだ後の反発が弱い印象です。竿自体が粘って引きに追従してくれるのですが、竿の反発でオートマチックに魚を浮かすやり取りではなく、魚との間合いを保ちつつ怒らせず誘導して獲るパターンの釣り方になります。たぶんブランクス自体の弾性の違いでこうなると思います。先の二つはいずれも各メーカーのハイエンドモデルなので単価の高いブランクスほど高弾性のマテリアルを使用しているためでしょうか。

上記、今回のチヌ遠投釣法での銀狼 唯牙 AGS 競技 06-50SMT の使用感を箇条書きなさせていただきました。パワー不足を感じたことは確かなのですが、ムコイチとこの尾鷲で連続して、銀狼 唯牙 AGS 競技 06-50SMT で年無しチヌを釣ることができたので、チヌ竿としてのポテンシャルはかなり高いことは確かです。早々にインプレッションをまとめて投稿いたしますのでそちらの方で詳しく解説させていただきます。

BB-X TECHNIUM 2500DXGS に関して

ムコイチの釣行と今回に於いて、今まで取れなかった魚が捕れたのは、BB‐X TECHNIUM 2500DXGSSUTブレーキの効果が絶大であったと思います。銀狼 唯牙 AGS 競技 06-50SMTは、チヌを怒らせないでチヌの動きに追従する竿なので、相手が反撃してきたときはブレーキをフリーにして対応しなければいけません、来るなと思った瞬時にフリーになるのと、ハンドルが回転しないので魚自体に違和感を与えず。結果、魚を怒らせずにいなせることができたためと思います。私はアタリを取る時にベールを上げてスプールに指を掛けるスタイルなので、合わせを入れた時にオートリターンベールにもかかわらずハンドルの位置でベールが返らないのはいただけませんが、竿に大きなテンションが掛かった時の安心感は滑らかな巻心地と瞬時に反応してくれるブレ―キで格別の物です。
この辺りの細かなBB‐X TECHNIUM 2500DXGSの使用感に関してまとめてレポートしようと思っています。