釣行記

紀東 南伊勢にて渚釣り

紀東 南伊勢にて渚釣り

令和元年7月9日(水)

当日データ

小潮

干潮   5:52  74cm

満潮  11:55  132cm

干潮  18:00  77cm

 場所 三重県 南伊勢町 ごろた浜

こんにちは、ぎんきです。

チヌ遠投釣法は、波止などの人工の釣り座からする場合と磯や浜などの自然の釣り座からする場合の両方出来る利点があります。しかしこの釣りでは、10kg以上の撒き餌と釣り道具それと夏場でしたら水分補給が欠かせなくなるためクーラーにしこたま氷を入れて飲料水を冷やしておいたのを持参しなければ熱中症になってしまいます。いずれにしても10kgの撒き餌が重荷になるので、出来るだけ荷物を降ろした所から近い釣り場を見つけなければしんどいというデメリットが発生します。波止などは、釣り座までコンクリ―トの道が続く場合がほとんどなのでキャリーカートがあればなんとかなるし、磯釣りの場合は渡船を利用する方法があります。渚で釣りをする場合なかなか釣り座まで楽に行ける所をまだいくつも見つけきれていません。先日の釣行の際も見つけた釣り場までの道が崩れて行けなくなってしまったので、断念せざる負えなかったため渚釣りの釣行のレポートができませんでした。そんな思いもあり今回、渚釣りのレポートをさせていただくことにしました。

ちなみにぎんきが使用しているキャリーカート
安いです。

今回の釣り場は紀東なのですがほぼ伊勢志摩に近いところです。この浜は湾の出口に丸く張り出した岬状のごろた浜で、すこぶる潮通しがいい場所です。私としては昨年、2回釣行しましたが、1回目は台風のあとで流木がひどく釣りにならず断念、2回目は昨年の10月に釣行し37cmのチヌを1枚かろうじて釣った位の実績ですが。何とかこの時に型を見れたので、時期にもよると思いますが、チヌが釣れることを確認しているので、ここを選択しました。

前置きが長くなりましたが・・・・・

今回の私のタックル

ロッド シマノ極翔 08-530

リール シマノBBX HYPER FORCE 1700DXG

道糸 シマノ セフィアG5 PE 0.6号

リーダー シーガー フロロマイスター 1.5号

ハリス シーガー 150 1.2号

ウキ 極磯 FIRE 0 (ウエイトバランサー0.095gX8)

ハリ 鬼掛 底攻めチヌ 2号

玉の柄 シマノ鱗海 TAMANOE 500

撒き餌杓 宇崎日新 ゼロサム 磯 X4 ひしゃく T-M800

タックルは岸からの釣りになるので遠投重視で極翔 08をセレクトしました。ウキは超遠投なので重量のある黒魂エースのLL・大知遠投のLL・剛黒などの重量ウキがいいと思いますが、このポイント駆け上がりがきついのと、根掛か多発してウキをロストする可能性が高いのでリーズナブルな極磯 FIRE を選択しました。実は先日、この極磯 FIREをネットで発見、0号1種類ですが大人買いしちゃいました。

送料はかかりますが1個380円(税込み)ここ最近こればかり使用して釣果を上げています。根掛が多発する可能性のあるところや初めてのフィールドで状況が分からない場所ではパイロットルアーならずパイロットウキとして重宝しますし、遠投もでき、底の形状が素直に沈む形状で、尚且つウエイトバランサーを張るスペースも十分あるので申しぶんありません。
ぎんきのチヌ遠投釣法におけるウキの考え方がまとまってきたところなので、近々レポートしようと思っています。
今回のエサは撒き餌に関しては、前回、残った、ヒロキュー SB制覇チヌのエサ取り多い時期バージョンを冷凍していたのでこれを使用しました。足らなくなった時のためにオキアミ半角(これは刺し餌にも使用します。)とSB制覇チヌ1袋を予備として用意しました。
刺し餌はマルキユー エサ持ちイエロー これも前回の残り、それと今の時期の4番打者、業務スーパーコーンの布陣でのぞみました。

本日の釣り座 対岸の左端と灯台の左下に浜があり、ここでも渚釣りが可能と思いますが徒歩で山道を20分位掛けて行けるそうです。(極翔とBBXハイパーフォースのベストマッチング)

実釣開始

釣り場近くに到着したのは4:30頃この時、小雨が降っており、しかたなくカッパを着用、浜の近くまではチエーンで通行止めした道があり、(たぶん密猟者が車で乗り付けるのを防ぐためと思われる)キャリーカートに撒き餌入りのバッカンとクーラーを積んで移動し浜に降りてから釣り座まで徒歩で2往復して用意しました。浜に降りてすぐでもいいのですが出来るだけ駆け上がりの近いところを選びたいので、グーグルマップの航空写真をもとに選んだ場所を釣り座としました。駆け上がりは20mほど沖になりますが、その奥にもう1段駆け上がりがあるような感じで、そこまでは50m位沖になるのではと思い50m位沖めがけて撒き餌を20杯ほど先打ちして仕掛けつくりにかかる。1段目の駆け上がりまでの水深は1m位と非常に浅くそこから急に落ち込んでいるためこの駆け上がりが厄介です。
移動と仕掛けつくりを済まして第1投したのがすでに5:30過ぎ、刺し餌は練り餌から使うことにして、その第1投目に来たのがこの子でした。

キューセンベラの幼魚(雄)

ベラでした。ベラが釣れるということは、エサの漂っている位置に問題はないので、いつも通りの仕掛けで今のところ間違いはないことを確認。

6:30頃、次に来たのは練り餌大好きオオモンハタのこどもでした。

練り餌大好きオオモンハタ

ちょうど干潮が6:00くらいなので、その後、干潮の潮どまりが過ぎたあたりから、道糸が湾口方面の左へ流され糸ふけがどんどん出ていくようになりアタリが取れなくなってしまいました。回収するウキは、ほぼ正面から出てくるので上潮だけが、かなりのスピードで流れているという2枚潮状態で、遠投しているからこれが非常に厄介な状態です。ウキを重くして出来るだけ早いうちに上潮を突破しようかと思いましたが、手前の駆け上がりがきついので、そうすると根掛多発状態になります。出来るだけ竿先を上げて道糸が水面に付かないようにしてウキがある程度、沈んでからアタリをとることにしました。それと練り餌を出来るだけ大きくして早いうちに底に着けることにしましたが、エサ取りが半端ないようで練り餌もすぐになくなってしまいます。ハリスを切られることはなかったのですが、アタリがあった仕掛けを回収すると練り餌がネズミにかじられたようになっており、小型のフグがいっぱい沸いていると思われます。天気自体は雨もやみ日差しもないのでこの時期にしては快適なのですが・・・・・
そうこうしているうちに今度は風が潮と逆の左から吹いてきました。そんなに遠投していないのなら上潮の流れと風を利用することが出来るのですが、遠投釣法においては風は大敵です。その上、海上では漁船の往来が非常に多く、多分、漁に出たものの沖がしけているので引っ返してくる船が多いのでこうなっているのと思います。遠投といえども船の通っているところまで投げるわけではないのですが、渚で釣りをしているので、船の引き波が打ち寄せて、うっとうしいです。それとかなり大きな貨物船も目の前を通って行きます。ゆっくり航行しているのですが、図体がでかいだけに漁船とは違った引き波が岸に打ち寄せてきます。

何やかんやで、アタリもなく時間が過ぎていくばかりで、敗北の気配が立ち込めてきましたが、この釣法に間違いないと言い聞かせ、撒き餌の補充と4番打者の業務スーパーコーン一本で、撒き餌を大量投入しチヌを寄せてコーンで、喰わす作戦に出ました。

上潮の流れが若干ましになった11:00前、極翔08のエキサイトトップにこつんとアタリがあり、ゆっくり穂先をもっていくでは、ありませんか、ゆっくり合わせると重量感のある引き、間違いありません。渚釣りのやり取りの鉄則、不格好ですが両手を高く上にあげ沖で浮かす作戦です。強烈な突っ込みもなく奴は浮いてくれました。20m沖の駆け上がりをかわし、魚影を確認。なんか茶色いそして細身、でもチヌみたい。浅場に来てからチヌ独特のごつごつした引きと、時折のダッシュ。ばらすわけにはいきません。タモを使うか悩んだのですが、そこは高低差のないシチュエーションでもすっと伸びるシマノ鱗海 TAMANOE 500を使用して無事タモ入れ成功。年なしには及びませんが47cmのチヌを確保です。魚体は、というと顔が年なしでめちゃくちゃスリム、色は茶色い奴でした。

顔のでかいスリムなチヌ

やっとのことで確保した本命です。満潮の潮どまりが時合いと思い、奴をスカリに入れて撒き餌を50m先に大量投入。しかしアタリがありません。それと渚でのスカリの使用はあまりよろしくありません。というのもスカリが波で、打ち上げられるし、風の影響で目の前に流れてきます。ある程度じっとしてくれればいいのですが、今回は、1投ごとにスカリを入れなおさなければならない羽目に、去年はストリンガーでつないでいたので、魚が沖に泳いで行ってこんなことにならなかったのですが、なぜスカリに変えたかと言いますとストリンガーを釣行毎に真水で洗ってメンテナンスしていたのですが、ある釣行でストリンガーのフックのスイベルがさびて繋いでいた魚がフックを付けたまま逃げていったということになったためなのです。もう少しましなストリンガーならこんなことにならなかったと思いますが、渚釣りにはストリンガーを使用することにします。話を元に戻しますが1枚しか取れなかった言い訳としておいてください。というわけで、撒き餌を大量に撒いたこともあり、撒き餌が底をついたので、13:00をもって納竿としました。

今回の釣行に関して

今回、そこそこの良型のチヌを釣ることはできたのですが 、1枚のみの貧果に終わってしまいました。潮流に対応できなかったのが原因かと思います。小潮まわりでこの状況なので、大潮の時はもっと釣り辛い状況になるのではと思います。しかしながら魚を釣るうえで潮の流れがいいことはポイントとしては、一級であることは確かです。まだまだ大型が釣れる場所であるとともに大型真鯛も期待できる場所と思います。時期を改めて再度挑戦しようと思います。そのときは、ストリンガーを用意するようにいたします。
今回は、渚釣りということで、岸から超遠投しましたが、ロッドの極翔 08に関して、若干軽めのウキ 極磯 FIRE でも50mラインまで遠投可能です。撒き餌のSB制覇チヌに関してもまとまりがよくゼロサム 磯 X4 ひしゃく T-M800をもってすれば50mは逆風状態でない限り射程範囲でした。