釣行記

志摩 五ヶ所湾のチヌ釣り

志摩 五ヶ所湾にて 一人でのんびりチヌ釣り

令和元年5月31日(金)

当日データ

中潮

満潮  3:25  156cm

干潮  9:55  33cm

満潮 16:19  153cm

干潮 22:05  64cm 

場所 志摩 五ヶ所湾

こんにちは、ぎんきです。

前回はチヌが釣れなかったのと、一人でのんびりチヌ釣りに没頭しようと思い今回の釣行となりました。
場所の選定なのですが、やはり三重県南部の湾がチヌの魚影も濃いので紀東尾鷲地区か前回、釣行した志摩地区か悩んだ末、まだまだ未開拓の志摩地区に決めました。前回の釣行は外海に近い場所だったのでアイゴにグレが主体となってしまったため、湾の中を中心にセレクトし、地図上では浜もあるので渚釣りもありかなということで今回の場所を決めました。

現地に4時頃到着、今回も初めての場所なので状況を確認することに、奥に波止がありその奥は海浜公園になって浜があります。波止の手前も浜で、真ん中に船着きが突き出ています。海浜公園の方には車で行くことができないのでその奥は未確認ですが、進んでいけばなんかよさそうな感じです。

今回の釣り座としては、波止にはすでにイカ釣りの釣り人がおられたので、一人でのんびりしたいので、誰もいない船着きの先端で釣ることにしました。

今回の私のタックル

ロッド シマノ極翔 08-530

リール シマノBBX HYPER FORCE 2500DXG

道糸 よつあみ G-SoulWX4F1OHDRAGONSS1400.6号

リーダー シーガー フロロマイスター 1.5号

ハリス シーガー 150 1.2号

ウキ 裸ウキ 00 (ウエイトバランサー0.95g)

ハリ 鬼掛 底攻めチヌ 2号

玉の柄 シマノ鱗海 TAMANOE 500

撒き餌杓 宇崎日新 ゼロサム 磯 X4 ひしゃく T-M800

実釣開始

5時頃から釣り開始、今回の撒き餌はヒロキュー様の俺のチヌスーパーブレンド制覇チヌの二種類を用意しました。前回までマルキュー様の商品ばかり紹介していましたが、ヒロキュー様も扱いやすい商品がたくさんあります。たまたま、今までエサを購入したお店にはヒロキュー様の集魚剤が店頭になかったので紹介できなかったのですが、今回、この二種類を購入することができましたので使うことにしました。各々の使用感がどういうものなのかを確かめたかったので、ブレンドせず単体で使用することとし、説明とおり一袋に対して水分を入れず遠投が出来るようオキアミ3kgを半解凍して十分に刻んで、混ぜたものを前日に作って持参いたしました。

まずはいつも通り先打ち撒き餌として、俺のチヌを撒くことに、バッカンに移した時点で水分を吸いすぎている感じで粘りがない。案の定、杓で遠投しようとするがばらけて遠くへ投げれない。仕方がないのでポイントを20m沖にして20杯ほど投入してポイントつくりをしました。
今回の竿は、遠投できるよう極翔 08-530 をセレクトしましたが、撒き餌があまり飛ばせないのでウキは先日、紹介した裸ウキの00号(海底の状態が分からないので根掛かりしてロストするのが不安だったので)実はこのウキのメーカ様と正式名称が判明しましたのでご紹介いたします。メーカー名は(株)マルシン漁具 極磯シリーズのFIREでした。
仕掛けはいつも通り、リーダーにフロロの1.5号を5ヒロとって、ウキ下に潮受けウキゴムのMサイズ、
リダーとハリスはサルカンでつないで、今回ハリスは1.2号を使用し、長さは3ヒロ、ハリはオニガケの底攻めチヌの2号、ハリ上約50cmのところにG5のガン玉をひとつ打ったものでいつもと変わらずです。
仕掛けが組めれば、ウキの浮力調整をします。このウキの浮力は00なのでしぶしぶ状態かと思いきや、かなりウキのトップが浮いているので0.95gのバランサーを4枚張ってゆっくり沈むよう調整しました。
刺し餌は、まずはオキアミということで、自作のイエローハードオキアミを付け第1投目を投入。2・3投オキアミで試すが、何の反応もなくエサがとられるのでエサ取りに強いマルキューの練り餌、荒食いブラウンにチェンジ、こちらもオキアミ同様なくなってしまいます。そこで前回、絶好調のコーンを3個ハリに付け投入することにしました。コーンはそこそこ放置してもなくならないようなので、コーンで様子を見ようとしていたところ、間もなく、極翔のエキサイトトップが1cmくらい動いて、そのままの状態で止まったので、数秒間、間合いを入れるも変化がないため、とりあえず合わせてみたところびくともしない。竿を水平にして根掛かりを外そうとしたが、その前に2.3回竿をしゃくることに、それでも、びくともしなかったので、仕方なく竿を水平にして引っ張ったところ重いながらも根掛かりを回避したようで、なんかが引っかかって重いのかなぁーと思っていたら、生命反応があるではないですか。なんだろうと思いつつリールを巻くと突然猛スピードで右側のブイの方向に突進していくではありませんか、これはやばいと思い竿でタメることに、さすがタメの極翔、ブイの手前で突然浮いてきたのは銀色の魚体、チヌではありませんか、しかもでかい、怒らせずゆっくりブイと反対側に誘導して鱗海TAMANOEを取って掬おうとしたのですが。慌てていたのと魚体の浮きが速かったので道糸の巻が若干足りずタモが届かない。仕切り直してタモ入れ成功。50cmの年なしを確保いたしました。

今年初めての年無し

魚体はきれいなので、産卵前の物と思いますが、乗っ込みにしてはやや痩せている感じがしました。たぶんメスとその時思ったので、帰って捌いたところ卵もまだ産卵直前の物ではありませんでした。
今年、初の年無し確保なので、もう帰ってもいいくらい喜ぶべきことなのですが、確保するまでの行程が上記のようにボロボロだったのと、確保した時間が6:00前で、このフィールドに大チヌがいることが確認できたので、完璧な工程で獲ることを目指して、頑張ることにしました。
ところがその後、地合いが過ぎたのか、オキアミ、練り餌は瞬殺、コーンは残る。
8:00頃コーンで来たのは5cmくらいのこんなやつでした。

コーン来た。ハゼ?

撒き餌の俺のチヌが少なくなって来たので10:30ごろスーパーブレンド制覇チヌを補充こちらも俺のチヌと同様の刻んだオキアミ3kgのみを混ぜたものなのですが、断然、まとまりがよく、バラケが少ないので、撒き餌を遠投することが出来るようになりました。
ポイントを超遠投まではいかないですが、30~40m沖にチェンジし刺し餌をコーン中心にしていたところ11:30頃、前回と同様エキサイトトップが1cmぐらい動いてストップ。これはと思い、ゆっくり竿先を上げると強烈な引き、沖に走ってくれたので、竿を立て徐々に浮かすことに、極翔のパワーとスパイラルXの効果で釣り人は何もしなくても余裕にやり取りができます。そんなこんなでやり取りを楽しんでいると、今まで漁師の方が船を出しに来たくらいで釣り人がいなかったのに、おじさんが来て、掬いましょうかと言ってくるではありませんか、せっかく言ってこられたのですが、大丈夫ですと丁重にお断りしてやり取りすることに、魚体が見えたところ、先ほどほどではないものの40cmは優に超える良型チヌ、おじさんもでかいと発声してしきりに空気を吸わせろとアドバイスしてきます。こちらは先程の年なしとの格闘があったので余裕のやり取りで最後の突っ込みを交わして、鱗海TAMANOEにて一発でタモ入れ成功。

本日 2匹目のチヌ46cm

実寸46cm、かなり体高のあるきれいなチヌで、こちらも多分メスと思いますが、産卵前の魚体です。年なしが1匹いるのでリリースしようかなと思いましたが、おじさんにチヌいるんだっいたらあげますけどどうしますか?と尋ねると、お礼を言って受け取ってくれました。地元の人はチヌをあまり食べないみたいなのでどうかなぁと思ったので、そのことを伝えたら自分は伊勢からきているので好んで食べると言われました。
よく来られているようで、今日はタコ釣りに来たとのこと、この波止でふかせでチヌ釣ったのを初めて見たとおっしゃっていました。紀州釣りは前の波止でよくやってるとのことでした。
会話しながら釣りをしていると、お昼前、誘いのつもりで竿先を上げたところにこつんとあたりがあったので合わせてみるとチヌ独特のごつごつした引き、引き自体は弱いので即、確保。30cmの若チヌでした。

本日3匹目30cmの若チヌ

おじさんは昼間にこんなにチヌが釣れるのに驚かれていました。しかし私がこの釣りをやり始めた時から案外、真昼間に釣れることが多いように記憶しています。
その後、タコが全く釣れなかったようで、もう帰るとのことでお礼に来られました。あげたチヌを早速、捌いたようでたくさん撒き餌を食べていたとのことでした。
13:00頃、誘いをかけたところ猛烈な走りに遭いレバードラックで対応しましたがあえなくラインブレークしてしまいました。今日は、年なしもハリス1.2号で獲れたのでそのまま通していたのがいけなかったのかもしれませんが、大チヌが怒って突進したらラインブレークのパターンとなることが多いので何か対処を研究しなければと思います。バラシがあったので、ポイントの回復に時間がかかるのと、撒き餌もなくなったので、14:00に納竿としました。

今回の釣行に関して

今回も初めての場所だったのですが、場所を選ばないチヌ遠投釣法が実証されたと思います。釣果自体も型、数(もう少し釣れたかも)ままあ合格点ではないかと思います。フィールドは根掛かりもなかったので、底は泥が砂地で、若干の変化があるどこにでもある地形です。この地区のチヌの魚影がすこぶる濃いので、撒き餌で集めれば釣果に繋がるので、その意味から今回、使用したヒロキュー様の集魚剤の効果が表れています。チヌ遠投釣法をするに際して、若干のデメリッがあったものの今後も使用したい集魚剤の一つであることは確かです。こちらの集魚剤に関する詳細は後日、フィールドテストとして投稿しようと思っています。

あと、前回は磯魚しか釣れなかったのに、今回はチヌしか釣れませんでした。これは潮流と水深に差があったからではと思います。同じ湾内で時期的なものもそんなに変わりがないので、前回のフィールドでもチヌが釣れてもおかしくはないのですが、潮流と水深の違いで前回はチヌが喰う水深に到着する前にスピードのある磯魚が喰ったのではないかと思います。チヌを釣るには、水深と潮流があるところでは、もう少しウキの浮力を殺す必要があったのではと思っています。

今回は刺し餌とウキが底付近でころがる感じになっていたので、はっきりしたアタリはほとんどなく、居食い状態であったので、もう少しウキの浮力をあげ、海底をウキがホバリングするような状態にすれば、アタリがもっと鮮明に出たのではと思います。しかし、ウキをホバリング状態にするには、その時々の潮流の速さや水深を的確に判断しなければ難しいので、なかなか調整が困難です。今回は釣果に現れたので、基本はエサとウキが海底を転がる状態でいいのかなとも思っています。それを助ける操作として、海底を刺し餌が転がっている状態に変化を持たせる誘いに関して研究していこうと思います。

もう一つの課題としては、チヌが喰った時点で、チヌが怒ってしまって、ラインブレークしてバラスことの回避です。レバーブレーキを操作することで回避することと思っていましたが、この操作での回避がまだまだできていないので、もう一工夫することができないか今後の課題にしていきたいと思います。