筏でのチヌ遠投釣法に挑戦
こんにちは、ぎんきです。
今回はチヌ遠投釣法の新たなフィールドとして筏でのチヌ釣りに通用するかを確かめるために三重県の五ヶ所湾の筏に行ってきました。今までは波止や堤防、渚などで釣果に差があるものの一応はチヌの顔を見ることが出来たので、筏から全く同じ釣り方で挑戦したらどうなるかということもあり新規開拓の意味もあってのトライとしました。筏での釣りといえば1ヒロ前後の短い筏竿で刺し餌をぬか団子に包んで目の前に落としてチヌを寄せて釣るのが基本なのですが、その真逆、5mの長竿で、20mほど遠投すると言うものです。私も筏でのチヌ釣りとして中紀(和歌山県紀半島中部の地区)の筏で筏釣りをした経験がありますが、チヌを釣ることができずに筏でのチヌ釣りを断念した苦い過去を持っています。今回、なぜ三重県の五ヶ所湾をフィールドに選んだのかと言いますと今年の5月のフィールド開拓の釣行でどこにでもある船着の波止でいい思いをしたためです。
伊勢地区や紀東の尾鷲から北東部は養殖筏がたくさんあり、釣り専門の筏も数えきれないほどあるにはあるのですが、訪れる釣り人は、昔ながらの常連さんが定期的に来られて釣りを楽しまれる形がほとんどだと思います。これは沖磯へ磯渡しする渡船屋さんも同様なんですが、ぎんきとしては決まった形ではなくフリースタイルの楽しめる釣りを提唱し、新たな釣り人が気軽に来られるような釣り場の紹介をしていこうと思っています。今回は、自分のメインであるチヌ遠投釣法を試してみるために訪れたのですが、筏は、初心者でも十分楽しめる釣り場と思いますので機会があれば、初心者仲間が楽しめるような釣り方を考えて釣行しようと思います。
三重県 志摩 五ヶ所湾 中津浜 久四郎屋渡船
令和元年12月12日(木)
当日データ
大潮
満潮 6:10 163cm
干潮 11:38 81cm
満潮 17:11 164cm
お世話になったのは、五ヶ所湾 中津浜の久四郎屋渡船様です。こちらはインターネットの検索で発見したお店で、全く初めてのところなので、釣行前日に電話を入れて、渡してもらえるかを確認しました。当日は他のお客さんもおられるようで、渡してもらえるとのこと、6:30頃に船着き場に来てくださいとのことであった。ふかせ釣りをしたいので、出来れば水深の浅い所がいいことを伝えると12mくらいの水深でもいいのならそちらに渡すとのことであったので、お願いすることにしました。もう一つ弁当のあるなしを確認すると地元の肉屋さんから弁当を注文するので用意できるとのことでした。ちなみに久四朗屋さんのホームページはこちらです。
現地の船着き場の駐車場到着は5:30頃、車が1台止まっているだけで、6:00過ぎになったので用意をし始めていると船頭さんが到着され、先行で止まっていた車も久四郎屋さんのお客さんのようで、挨拶をして船に乗り込むことに、船頭さんに弁当を頼めるかを再度確認し、持ってくるのが昼頃になるけどいいかと尋ねられたので、大丈夫なので日替わり弁当を頼むことにしました。そうこうしているとワゴンに乗った数名の釣り客が到着しましたが、私たちを先に筏まで運んでくれるとのことで、早々に出発することに、筏は沖にある茶臼島の周りに6基ほどと岸寄りに6基ほど、それと新しく今年に3基、島の北側に設置されているようです。筏までの途中、同乗の釣り人との会話の中で、ここの渡船屋さんは融通が利いてとても親切にしてくれるとおっしゃっていました。釣り人の高齢化なので常連客が減少していき、廃業を余儀なくされている渡船屋さんが多い中、筏の増設をされるということは、評判などを聞いて釣り人が増えている渡船屋さんなのだと思いました。まず、同乗の釣り人を茶臼島近くの筏に降ろし、私は岸寄りの筏に降ろしていただきました。ここは水深が12mほどで、南側の筏の間がポイントで、掛け上りなどはなくフラットとのこと、先日はチヌの大きいのを掛けたがばらしたらしいとのことでした。10時くらいに缶コーヒーを持ってくるので、良くなかったら移動出来るとっていただいたので、ここで様子を見ることにしました。
ということで、タックルのセットに取り掛かる。
今回の私のタックル
ロッド ダイワ 銀狼 唯牙 AGS 競技 06-50SMT
リール シマノ BB‐X TECHNIUM 2500DXGS
道糸 シマノ セフィアG5 PE 0.6号
リーダー シーガー フロロマイスター 1.5号
ハリス シーガー 150 1.2号
ウキ キザクラMotae000・黒魂 トランプⅡ 00(ウェイト調整済み)
ハリ 鬼掛 底攻めチヌ 3・2号
玉の柄 シマノ鱗海 TAMANOE 500
撒き餌杓 宇崎日新 ゼロサム 磯 X4 ひしゃく T-M800
大体、いつも通りのタックルなのですが、筏での釣りということで竿は、5mの銀狼 唯牙 AGS 競技 06-50SMT をチョイスしました。あと、ウキに関して、某釣具店で安売りをしていたキザクラのMotaeの000を使用することに、このウキは、磯の本流狙いのウキなのですが、000でウエイトが15.9gありますし、低重心の下膨れ形状のため遠投沈め釣りのチヌ遠投釣法にもってこいと判断したためです。
実釣開始
7時頃から実釣開始、迎えが17時になるとのこと、日の出から日没までの長丁場の釣りを満喫できますが、撒き餌が持つか、若干不安になります。今のところ天気も良くゆっくり釣りを楽しませていただくことに。
今回の撒き餌は、箱買いしたヒロキューの制覇チヌ2袋と沖アミ3kg、マルキユーの激荒1袋にアミエビ800gをの配合です。
チヌ遠投釣法 撒き餌レシピ ヒロキュー編
南側の筏との間20mほど先に撒き餌を20杯ほど打ってポイントを作ります。最初は撒き餌が効いていないのか、オキアミの刺し餌でも全くの無反応、撒き餌が効いたら何らかの反応が出ること期待してポイントつくりに専念します。
8時頃、刺し餌をオキアミと練り餌のローテーション中、やっと喰ってきたのは、この子でした。
こつんとSMTの穂先に反応があったので即合わせで上がってきとのは、20cm位のチャリコでした、塩焼きに出来そうだったので、とりあえずキープすることに、魚が集まっているのと底取ができていることが確認できた1匹です。
8時45分頃
先程と同様、練り餌の刺し餌に同様のこつんとしたアタリ、これも即合わせするとさっきとは引きが違います、本命の登場では、ごつごつとした鯛系の引き、姿を現したのはまさに鯛でした。取り込み時に筏のロープが邪魔をしますが何とか、鱗海 TAMANOE 500にてタモ入れしました。
これでおみあげがキープできたのでひと安心ですが、もう少しサイズが大きければ大満足なのですが、贅沢は言えません。今回は筏でチヌ遠投釣法が通用するかの検証です。チヌを釣らなくてはなりません。
その後、天気予報通り北西よりの風が出てきて嫌な予感。全くの無反応の中、10時頃にお約束の缶コーヒーを届けに船頭さんが来られ様子を聞きに来られました。鯛が釣れたことなので場所変わりはせず、ここで粘ることにし、状況としては刺し餌が残り、あまりよくないことを伝えると、こういう時の方がいいのが釣れるとのこと、まぁそれも一理あるので、でかいのを期待することに。少しして、ポイント方向の筏に3名ほど釣り客が上がりました船頭さんが、大きいの釣ってやと声お掛けると任せてよと自信ありげに答えているではありませんか、ちょうどポイント方向なので様子を伺がおうと思いました。
その後、餌取もなくオキアミ(自作のハード加工イエローオキアミ)に何の反応もなくそのまま上がってくる始末、その上、悪い予感が的中して風が強くなる一方です。もう一つ厄介なのが風向きです。北西風が一方向から吹いてくるのでしたら作ったポイントがその方向なので何とかできますが、西向きと北向きの間をぐるぐる回って定まりません。真横の西向きの方がきつい状態です。昼までこんな状態で反応なしのところ船頭さんがお弁当をもってきてくれました。弁当を受け取り、これから食べようと思い弁当の撮影をしようとした時、強烈な突風それも西風、横方向にまともです。クラーに張り付けてあったクッションが飛んでいく始末、弁当の写真を撮り終え、クッションをタモで掬いに、その時、撮った弁当がこれです。
おかず満載で、大満足。お値段は消費税込み680円也
本来ならゆっくり色んなおかずを楽しみながら至福のひと時を過ごすのですが、強風が止まず弁当箱を抑えながら昼食を済ませました。磯渡しとかで渡船を利用する場合は、そこの弁当を頼むことにしていますが、今回は合格点でした。
昼食お済ませ実釣再開ですが、相変わらず風は収まりません、遠投釣法に於いてラインがうまく誘導できないことは致命的です。ウキを黒魂 トランプⅡ 00(ウエイト調整済)に交換。何らかの変化を期待するも状況は変わらず。帰ってくる刺し餌のオキアミが冷たいので底潮温度が低下しているようです。隣の筏のグループも沈黙を続けているいます。当方はたまにチャリコが釣れるのみで、釣れたチャリコが撒き餌のコーンを吐き出していましたので撒き餌が効いていることは確かなのですが。本来ならこの時期、午後からがベストタイムなのですが時間だけが経過していきます。
16時の隣の筏グループが撤収され、私はフルの17時までなのですが、撒き餌も底をついたのでこの時点で納竿とし、後片付けすることにしました。
撤収
お約束とおり17時に船頭さんが来てくれました。渡船の場合○○時までと言われても妙に早く迎えに来たり、いつまでたっても迎えが来ない場合など、まちまちなので、いつも時間の最低でも30分前には釣り場を掃除して後片付けを済ましておくのですが、久四郎屋さんはぴったりに来られました。これは釣り人にとって非常にありがたいことです。
今回のチヌ遠投釣法 筏チャレンジに関して
残念ながらチヌの顔を見ることが出来ずチャレンジ失敗となりましたが、遠投釣法大敵の風に邪魔され100%釣法の威力を出すことができなかったので、これに懲りず再チャレンジをするつもりです。このブログの最初の釣行の磯渡しを利用した時もそうでしたが、逃げ場のない状況で強風に見舞われ、いまいちの結果なってしまうパターンなので、渡しを利用する時は風向きや、風の強さなど、もう少し慎重に調査し釣り場を選ぶことが重要と思います。また、久四郎屋渡船さんでは磯渡しもやっておられるとのこと次回は3月初めのノッコミ時期に久四郎屋渡船さんを利用して磯渡してもらい磯でのチヌ釣りにチャレンジしようと思います。船頭さん曰く、港の北側の灯台の磯にはチヌがわんさか付いているとのでした。期待大です。
久四郎屋渡船のまとめ
港に着くと東の空に満月が昇ってきました。
この風景を見れただけでの遠くへ来た甲斐があります。
車に道具を積み込んで、いざ帰路に着こうと車のエンジンを掛けようと思ったところエンジンがかかりません。最悪のバッテリー上がりです。仕方なく久四郎屋さんに連絡。すぐさまブスターケーブルをもって駆けつけてもらい無事、始動することができました。ご迷惑を掛けて大変申し訳ありませんでした。渡船利用せず波止で釣りをしていたならばと思えば背筋も凍る重いです。本当にありがとうございます。
最後に、久四郎屋渡船さんは超お勧めの渡船屋さんなので、このブログに訪問された方は一度足を運ばれたらと思います。