こんにちは、ぎんきです。
近畿地方の梅雨入りが例年よりかなり早く、5月の中旬には梅雨入り宣言が出され、雨の季節に入ってしまいました。グレ釣りにとっては、桜の咲く季節からゴールデンウィーク前までは産卵が絡んで最も釣れなくなる時期なので、前回、前々回と乗っ込み時期のチヌとマダイ狙いで、渚釣りと筏でのふかせ釣りの釣行をし、お目当てのチヌとマダイを釣らせていただきました。(本来はグレ釣り一休みのこの時期だったのですが、今年はなぜかグレが良く釣れたとの情報もありましたが...)
今回、梅雨グレ本番の時期ということで、昨年からグレ釣りに再燃したぎんきとしては梅雨グレ攻略の釣行をレポートさせていただきます。釣行場所はいつもお世話になっている三重県熊野のまるせいまる渡船様です。
第1ラウンド カモメ
今回、渡礁させていただいたのが、地寄りの島で大和島と並んだ位置にある一級磯です。ここで私を含めて4名が上がりました。カゴ釣りをされる釣り人と底物とふかせ釣りの2名のグループの方々です。私は先端のポイントに釣り座を構えました。
本日の釣り座(第1ラウンド)
数年前のゴールデンウイークにこの場所で50cmの口太グレを釣った場所なので期待大です。
当日データ
中潮
干潮 9:20 46cm
満潮 15:34 148cm
天気は梅雨の晴れ間で風はほとんどありませんでしたが、若干うねりがあり潮の高い時間は先端がかぶりきみでした。
実釣開始
今回の私のタックル
ロッド ダイワ 制覇 AIRMASTER AGS 1.5-52 SMT
リール シマノ BB‐X TECHNIUM 2500DXGS
道糸 シマノ セフィアG5 PE 0.6号
リーダー シーガー 150 1.75号
ハリス
- シマノ FIREBLOOD HARD-TIDE 1.7号
- シーガー グランドマックス FX 1.5号
ウキ 極磯 FIRE 00 (ボーメ度3.0に調整)
ハリ 鬼掛 速掛グレ浅層攻略 4・5・6号
玉の柄 ダイワ DXR 玉の柄 60
撒き餌杓 宇崎日新 ゼロサム 磯 X4 ひしゃく T-M800
今回、初登場のタックルは、制覇 AIRMASTER AGS 1.5-52 SMTです。制覇 AIRMASTER AGS 1-53のライトタックルで50cmオーバーの口太グレを獲る目標は変わっていないのですが、沖磯では尾長グレが喰ってくる場合があるのと昨年、この熊野のマブリカで制覇 AIRMASTER AGS 1-53で釣行した際に50cmクラスのイスズミは獲れたもののモンスタークラスの得体のしれない何かにことごとくやられてしまったことがトラウマとなってしまい、この制覇 AIRMASTER AGS 1.5-52 SMTが私のタックルの布陣に加わった次第です。
このポイントでは、ダイワ 制覇 AIRMASTER AGS 1-53でもよかったのですが、1.5-52 SMTの具合を確かめたくセレクトしました。
そして、鈎を鬼掛 速掛グレ浅層攻略 使用しました。チヌ鈎に関しては、基本的に底を狙う釣法のため鬼掛 底攻めチヌ一択なのですが、グレ鈎に関してこれというものが見つからず、選択にかなり迷っていたのですが、YouTubeで国見ウキの国見プロがこの鬼掛 速掛グレ浅層攻略一押しされていたので今回、使用させていただきました。
そして今回のエサは
撒き餌
マルキユー 爆寄せグレ 1袋
マルキユー 遠投ふかせ TR 1袋
オキアミ 6kg
刺し餌
Gクリル シングルパックボイル Mサイズ
マルキユー くわせオキアミV9 Mサイズ
です。
どこを投げても小鯖だらけ
ダイワ 制覇 AIRMASTER AGS 1.5-52 SMTに仕掛けをセット。仕掛けは海水の比重とほぼ同じになるようにウエイト調整した、極磯 FIRE 00にウキ止め無しの全誘導とし、潮受けウキゴムを付けサルカンの#8にハリス シマノ FIREBLOOD HARD-TIDE 1.7号を3ヒロ取ってハリ上50cmのところにG5のガン玉を1つ打ったものです。
第一投、今までチヌ竿や制覇 AIRMASTER AGS 1-53での釣りがほとんどだったのでキャスト時の感覚や操作時にかなりの竿の重量感を感じます。これは致し方ないと思い釣りに専念することに、しかし、一投目からサバの洗礼に会う羽目に...
釣り開始から延々サバとの格闘です。撒き餌の打つ場所も仕掛けの投入点に打つわけにもいかず悪戦苦闘していましたが、ちょうど9時過ぎから今まで右に流れていた潮が先端から沖向きにゆっくり方向を変えて来たので、先端のサラシの切れ目に撒き餌を打ち、先端に向かって遠投したところサバとは違うアタリ、引きはそれほどでもなかったのですが、木っ端尾長を釣ることが出来ました。
グレはいることは確かです。
しかし、この方法でもなぜかボイルオキアミの刺し餌ではサバに見つかってしまいサバの餌食になってしまいます。刺し餌を食わせオキアミV9オンリーとし、それも出来るだけ小さいものの方がサバに見つかりにくい様で、木っ端尾長25cm位までを2匹追加、その間、弁当船が到着し一緒に乗った釣り人は弁当タイムを取られていました。
やっとのことでキーパーサイズ獲りました。
先端へ遠投、撒き餌は先端のサラシの切れ目に打つ、刺し餌は小粒の食わせオキアミV9この方法で仕掛けが着水してすぐに竿引きのアタリ、引きは若干たたく感じの引きだったのですが辛うじてタモ入れサイズの魚を釣ることが出来ました。
それがこの子です。
30cmの迷彩柄?の尾長グレ
グレもそうですが尾長グレは釣り上げた時の色や柄が変化するのが非常に興味深いです。ちなみに迷彩柄の尾長グレは脂がのっておいしいとのこと、このグレも脂がのっておいしかったです。
釣り座の横でモンスター出現
先ほどの尾長グレが釣れてから沖に流れる潮の速度が速くなりウキが上擦るのか再度サバしか釣れなくなってしまいました。
そんな中、私の横で底物釣りをされていた釣り人の竿先が舞い込んでいるではありませんか、釣り人自体は少し目を離されていたようで気付いていないようなので、舞い込んでますよと声をかけ、それに気づいて取り込みにかかられました。底物竿が満月のように曲がっており、かなりの大物の様です。暫くの激闘の末、上がって来たのは70cm位のカンダイ(コブダイ)でした。私はいけますかと聞いたのですが、こんな怪物上物用のタモで掬えるわけありません。やっとのことで引き上げられ、実寸測定、やはり70cmありました。こぶが立派に張り出した雄の個体でした。
迎え時間の18時まで頑張ってみるもサバだらけ
一緒に渡礁した3名の釣り人は14時の迎えの渡船で帰られましたが、私はダイワ 制覇 AIRMASTER AGS 1.5-52 SMTのしょっぱなからの坊主竿の汚名は辛うじてなくなったものの、もう少し釣りたいので、半夜の最終時間まで粘ってみましたが、終始サバの猛攻は収まらず、手も足も出ない状態で終わってしまいました。
第2ラウンド マブリカ 東
第2ラウンドは昨年モンスターにことごとくやられたマブリカ 東です。
まるせいまるの船長に今日はどこ行くと聞かれたのでマブリカと答えポイントを指定させていただき、サバはまだ居座っているのかの質問に関して、まだ居るとの返事。今日もサバと格闘になると覚悟する。
本日の釣り座(第2ラウンド)
今回マブリカ東に渡礁したのは私のみでした。
目的の釣り座に行ってみると撒き餌の残骸が残されたままになっており、ハリスも放置されている状態でした。釣り人のマナーとして自分が釣りをした場所をきれいに掃除し、ごみは持ち帰る。これは最低限のマナーとして実行していただきたいものです。今回は特に酷く、残った撒き餌を磯際にぶちまけて海水で流すことなくその場を立ち去ったみたいでした。高場の釣り座なので、波に洗われて自然に流れていくということがありません。特に高場で釣りをされる場合は垢汲みが大変でしょうがやるべき作業です。
ということで釣り座に着くなり釣り場の掃除をする羽目に、幸い昨日の釣り人の仕業のため撒き餌が乾燥してこびり付いている状態ではなかったので撒き餌は流せたのですが高場からの垢汲みは大変です。
当日データ
中潮
満潮 6:23 156cm
干潮 13:22 12cm
実釣開始
今回の私のタックル
ロッド ダイワ 制覇 AIRMASTER AGS 1.5-52 SMT
リール
- シマノ BB‐X TECHNIUM 2500DXGS
- シマノ BB‐X HYPER FORCE 1700DXG
道糸
- シマノ セフィアG5 PE 0.6号
- シマノ LIMITED PRO PEG5⁺ 0.8号
リーダー
- シーガー 150 2号
- シーガー 150 1.75号
ハリス
- サンライン トルネード Vハード 2号
- シマノ FIREBLOOD HARD-TIDE 1.7号
ウキ
- キザクラ UZAWA D.SUS Five-Gセット 2B・3B
- GREX BASARA G6 (ボーメ度3.0に調整)
ハリ 鬼掛 速掛グレ浅層攻略 6号
玉の柄 ダイワ DXR 玉の柄 60
撒き餌杓 宇崎日新 ゼロサム 磯 X4 ひしゃく T-M800
今回のタックルで注目すべきはキザクラから今年発売された鵜沢名人プロデュースの2段ウキ D.SUS Five-Gです。
それがこれです。
昨年ここでラスボスのモンスターにことごとくラインを出され帰らぬ人となったUZAWA D.SUSⅣ 2B & D-MAX 3Bのシリーズ最新作です。
今回は、ウキ止めのシモリ玉とスイベルそれとライン通しがセットになって
こんな形になっています。
そして今回のエサに関して
撒き餌は1回戦と同じくマルキユーの 爆寄せグレ 1袋と遠投ふかせ TR 1袋にオキアミ 6kgです。刺し餌に関してはマルキユー くわせオキアミV9 Mサイズと自作のイエローオキアミの加工エサのみでいくことにします。自作のイエローオキアミに関して、いつもは加工の段階で縮むので刺し餌用の生のオキアミLLサイズを使用していたのですが、小さいオキアミの方がサバの餌食になりにくいのでMサイズを使用して小ぶりに仕上げました。
メイチダイと思いましたがイトフエフキでした。
掃除をした後、釣り座を準備して仕掛けをセットします。ロッドは今度こそ本領を発揮して欲しいダイワ 制覇 AIRMASTER AGS 1.5-52 SMTです。ウキはここで殉職したUZAWA D.SUSⅣ 2B & D-MAX 3Bの後輩のUZAWA D.SUS Five-Gセット 2B・3Bです。ハリスを3ヒロ取りハリは鬼掛 速掛グレ浅層攻略 6号その上に50cmのところにG5のガン玉を一つ打って、下ウキの沈下速度を少し早くしたいのでウキ下のスイベルの下にG5のガン玉を1つ打ち、下ウキと上ウキの間隔を矢引にするようウキ止めを付けて始めることにしました。
撒き餌を打ってエサ取りの様子を確認しますが、良く分からない状態です。サバが居ないこと(あり得ないことですが)祈りつつ仕掛けを投入。水面がぴちゃぴちゃしています。
やはりサバのお出ましです。撒き餌を際に集中させもう一方は左角の低場の角に遠投します。
6時前サバの攻撃をかわして十分ウキがシモったところ、メタルトップの穂先がスッと曲がってこいつが来ました
メイチダイ?
夏の磯釣りのおいしい好ターゲットメイチダイの小型と思いましたが後で調べてみるとイトフエフキと言って大きくなってもこのサイズの魚だそうです。
遂に来ました本命、尾長グレ降臨。
サバの猛攻が一段落した感じ、時間は満潮の6時20分頃です。そいつは、自作のイエローオキアミにバイトし、突然、制覇 AIRMASTER AGS 1.5-52 SMTのメタルトップの穂先を持っていきました。手応えは十分です。引きはシャープでしたが制覇 AIRMASTER AGS 1.5-52 SMTは、引きをタメて、その反発力でゆっくりラインを巻き取ることが出来、案外早く魚を浮かすことが出来ました。一回目浮かした姿を見てグレであることが確認できました。ここから尾長グレ特有の浮かした後の突込みを3回ほどいなしてタモ入れしようと魚体を見ると異常に茶色いので一瞬、サンノジと、悪夢がよぎったのですが、グレでした。
サバの猛攻の中を本命を確保
サイズは丁度40cm位(後で渡船屋で検寸したところ40.5cmでした)ハリ掛かりはがっちりとグレの口元にかかっており、飲まれていなかったのはラッキーでした。その後、潮が動き出したため再びサバの猛攻が始まってしまい、沖向きはサバ、手前の潮が緩んでいる所を狙えば、今度はタカベが喰ってきます。この状態がお昼前まで続き、釣果が得られません。途中、PEラインが穂先に絡んでしまいリーダーから上を切らないとどうにもならないようになり、リールをシマノ BB‐X HYPER FORCE 1700DXGにチェンジ、次は干潮で露出した岩についたフジツボやカメノテにハリスが絡んでしまい外そうとしたところリーダーが切れて、UZAWA D.SUS Five-Gセット 2B・3Bをロストし、仕掛けをウキ止め無しの全層仕掛として、ウキをGREX BASARA G6 (ボーメ度3.0に調整)に付け替えました。
30cmクラスの尾長グレを追加
仕掛けをチェンジした12時過ぎに30cmほどの前回釣った尾長と同じくらいのを追加しました。この魚もハリは飲まれておらず口元にがっちりハリ掛かりしていました。
30cm位の尾長グレ
次の干潮の潮止まりが13時30分頃だったのですが、渡船の迎えが14時に来るので釣り座をきれいにしなければいけこともあり、13時前に納竿としました。
梅雨グレ攻略まとめ
2回に渡って梅雨グレ攻略ということで釣行をレポートさせていただきましたが結果として本命の良型尾長グレを仕留めることが出来たのは幸いでしたが、終始、小サバの猛攻に合い、その対処が肝であった釣行となってしまいました。青物系のエサ取りが沸いた場合の攻略は一筋縄ではいかないことを身を持って体験した次第です。こんな時の教訓として以下のことが言えるのではとぎんきは思った次第です。
- 潮止まりの時間帯に集中する。
- 刺し餌は加工エサで粒の小さいものを使用する。
- 撒き餌は沖に撒かず際もしくはサラシの先端に撒き、撒き餌の筋に仕掛けを投入する。
- エサ取りの下の層に刺し餌を届けるようにする。
- 本命はエサ取りの下に必ず居る。
もう一つ今回の釣行で良型尾長グレが獲れた要因として挙げられるのは
- 鈎を鬼掛 速掛グレ浅層攻略 使用したことによって的確に尾長グレに鈎を飲まれることなく口元に掛けることが出来た
- ダイワ 制覇 AIRMASTER AGS 1.5-52 SMTのスーパーメタルトップの感度により的確に合わせることが出来た
- PEラインを道糸に使用することによってアタリの感度とアワセを鋭くすることが出来た
以上3つの要因が重なって獲ることが出来たのではと思います。
7月いっぱいはまだグレの活性も高いと思われるのでこの教訓を生かしてさらに良型のグレを狙おうと思います。
制覇 AIRMASTER AGS 1.5-52 SMT に関して
もう少し使い込んでからダイワ 制覇 AIRMASTER AGS 1.5-52 SMTのインプレッションに関しては投稿しようと思うのですが、スーパーメタルトップ搭載ということで穂先部分の#1の長さが極めて短いため元竿から#2までが長くなっていることと、#1にソリッド部分がないのでメタルをつないだ部分のチューブラー穂先が太目になっているためバランスとしては重心が先端寄りになっています。そのため標準重量以上にメガトップモデルよりも持ち重りします。軽量ブランクスとAGSガイドの恩恵で少しはましかと思いますが、20gのバランサー下栓は付けた方が操作性と持ち重り感は格段と改善されます。穂先でアタリを取る全層沈め釣りをメインにする私のような釣法を多用する方ならSMTの恩恵は得られると思いますが、そうでなければメガトップモデルがいいのではと思います。
以上ご参考まで、