こんにちは、ぎんきです。
チヌ遠投釣法を中心に釣行して釣り方をご紹介してきた私なのですが、昨年の10月に手に入れたダイワの制覇 AIRMASTER AGS 1-53をグレ釣り用の竿として使うためにホームグラウンドの熊野の沖磯釣行で、40cmクラスの口太グレを釣ることが出来ました。
実は、この口太グレが釣れたことより、先に釣れた50cmクラスのイスズミが獲れたことが意義があります。
この魚が獲れるということは、制覇 AIRMASTER AGS 1-53 で50cmクラスの口太グレが獲れる可能性があるということなのです。その時の釣行では、潮まわりが良かったのかモンスタークラスの魚が何度かヒットし、イスズミは獲れましたが、他は痛恨のバラシで姿を見ることが出来ませんでした。しかし、今までは強烈なアタリの後、瞬時にバラしてしまう苦渋を何度も経験してきたのですが、今回、強烈なアタリにも関わらず臨戦態勢に入ることが出来、ある程度のやり取りができました。(結局バラしましたが、)
これはどういうことなのか、自分自身で検証してみた結果。以下のことが考えられると思います。
- 磯フカセを始めた頃から道糸はPEラインを使用してきたので、パワーのある竿では竿の反発が強いのでラインの伸びの少ないPEラインでは衝撃の吸収が出来ずラインブレイクにつながった。
- 軽い仕掛けを使用しているので魚が違和感を感じて暴れるまでにタイムラグかある。
- 制覇 AIRMASTER AGS 1-53 の基本性能
以上、自分なりの勝手な検証結果なので 参考にならないかもしれませんが、私自身本格的にふかせ釣りをする前は、ジギング・エギングなどのPEラインを道糸に使う釣りをしていたのでふかせ釣りにもPEラインを使ってきました。ほとんどナイロンラインは使っていないので、ひょっとしたらナイロンラインを使っていたらバラシが減ったかもしれません。しかし使い慣れたPEラインの遠投性能や感度、風などの自然条件に対してのラインメンディングのし易さなどメリットが勝るのでナイロンラインの使用はないと思います。PEラインの使用時には、ロッドの号数をできるだけライトなものにした方が、瞬間的な突込みに対してバラシを軽減できると思います。そして、ライトなロッドにはライトな仕掛けを組むのがセオリーなので、低号数のハリスを使用することによって、魚が違和感を感じるまでのタイムラグがあり先手を取られる事が減ったのではと思います。それと3番目の制覇 AIRMASTER AGS の基本性能が功を奏していることです。
現状の磯竿に関しては、素材であるカーボンブランクスの進化や設計技術の進歩で、私が本格的に磯釣りを始めた10年前に比べて格段に向上しているのが事実です。制覇 AIRMASTER に限らず昨今のロッドは低号数の物でも良型といわれる魚に対して余裕で渡り合えるパワーがあります。特に制覇 AIRMASTER に関して言うと高強度高弾性カーボン「トレカ M40X」が採用されているのでその恩恵が大きいのではと思います。
前置きが長くなってしまいましたが、チヌ遠投釣法中心に釣行記をレポートさせていただいていたのですが、今回、上記のようにライトなタックルで良型グレを仕留めるという新たな目標が出来、この釣法がどこまで通用するかを検証していこうと思った次第です。
ライトタックルで寒グレ攻略
ということで今回も、三重県熊野の磯に赴きました。
まるせいまる様のお世話になり寒グレ全盛期のフィールドでの釣行です。
当日データ
小潮
満潮 9:37 133cm
干潮 16:38 51cm
今回、渡礁させていただいた磯は港から出てすぐ左にある猪ノ鼻岬のポイントです。手前からモタレ、横石、丸石、ツノグチとあり、横石に渡していただきました。
港から出てすぐの地方の磯ですが岬の先端なので潮通しは抜群です。
実釣開始
今回の私のタックル
ロッド ダイワ 制覇 AIRMASTER AGS 1-53
リール シマノ BB‐X TECHNIUM 2500DXGS
道糸 シマノ セフィアG5 PE 0.6号
リーダー シーガー 150 1.75号 (5ヒロ)
ハリス シーガー グランドマックス FX 1.5号 (3ヒロ)
ウキ GREX BASARA G6 (ボーメ度3.0に調整)
ハリ がまかつ 掛かりすぎ口太 6号
玉の柄 ダイワ DXR 玉の柄 60
撒き餌杓 宇崎日新 ゼロサム 磯 X4 ひしゃく T-M800
自分としてはライト仕掛けです。まだまだヘビーを思われる方がおられるかと思いますがご勘弁ください。ハリスの1.5号はこのポイントでは、かなり頑張ったのですが、それでも不安なので史上最強ハリスといわれているシーガー グランドマックス FXを使用しました。
ちなみに、このシーガー グランドマックス FXはアマゾンのハリス部門の第一位のラインです。
本日の撒き餌は前回と同様マルキユーの爆寄せグレ1袋と遠投ふかせTR1袋にオキアミ6kgのブレンドで釣行数日前に水分を加えず混ぜて圧縮したものを冷凍して寝かせ、釣行時にうまく溶けるよう解凍したものを使用しました。こうすることによって杓離れもすこぶるよく、遠投も十分できる撒き餌が完成します。
一投目から、木っ端尾長の洗礼
手始めの仕掛けはウキがGREX BASARA G6 (ボーメ度3.0に調整)ウキ単体が海水でサスペンドするように調整したもので、当日はほぼ無風で潮の動きもあまりなかったのでこちらを選択しました。ハリスは先ほどご紹介したシーガー グランドマックス FX 1.5号を3ヒロ取りハリは、がまかつ 掛かりすぎ口太 6号をチョイスしました。鬼掛ファンの私として鬼掛のハリを使いたいのですが、たまたま釣行前に行った釣具店に補充しようと思っていた鬼掛のハリがなかったので、パッケージの書いてある文言のスレたグレを完全攻略! わずかなアタリで即アワセ可能 で購入してしまいました。
ハリから上50cmほどのところにいつもはG5のガン玉1個を打つのですが、今回はG7を打って釣り開始としました。
刺し餌はオキアミのボイルと自作のイエローオキアミとしてボイルから始めました。
真正面、10mくらいのところに泡が出ていたのでそこに先打ち撒き餌をした仕掛けを投入。
仕掛けを投入して仕掛けがなじんだとたんアタリがあり上がって来たのは、手のひらクラスの木っ端尾長でした。
これが無限大に釣れてきます。際を攻めても、超遠投しても、常に、手のひらクラスの木っ端尾長の洗礼です。
尾長は、遊泳力が高いので潮が変わればどこかへ行くはずなのですが、釣り開始の7時ごろから弁当船が来た9時半を過ぎてもこの状態、お昼前になっても依然、木っ端尾長の猛攻が続きます。打つ手無しです。
仕方なく弁当タイムにすることに、前回のマブリカの釣行では強烈な北西風とモンスターに悩まされたのですが、今回は木っ端尾長...なかなかうまくはいきません。
今回初の若干手ごたえのあるやつ なんと巨ボラ
弁当タイムを取ったのでポイントが若干落ち着ちいたのを期待して、遠投して攻めることに、そこでアタリがあったのは木っ端尾長より若干重量感のある引き、ひょっとしてサイズアップ?
魚体を確認すると60cmほどのボラです。ハリ外れしてナチュラルリリースを期待したのですが、あっけなく手前まで浮いてきたのでタモ入れしようとタモを近づけたとたん、狂ったように暴れだして手こずらさせてくれました。
ボラが喰ってくるということは刺し餌が上ずっているのかも、と思いハリ上50cmのG7のガン玉をG5にチェンジして左側の張り出しの先端から際に沿ってゆっくり沈めることに、ボイルの刺し餌でそこそこ沈ませてもアタリがないので仕掛けを回収すると本日、初めて刺し餌が残ってきたではありませんか。パターンはこれではと思いこの作戦をとることに、しかし、時間はすでに12時を回っていますし、撒き餌も前回の釣行の時は、そこそこ余ってしまったので、全量10kgの2/3程しか持参しなかった為、あまり残っていません。前回もお昼過ぎに念願の口太グレが釣れたので、撒き餌がなくなるか、納竿時間が来るか、全集中でこのパターンで通すことにしました。
やっと来ました。寒グレ攻略
ゆっくり仕掛けが沈んでいる感触の中、かすかなアタリ、合わせてみるとずっしりと重いではありませんか?それにしても重いだけで生命反応が薄いのですが、根がかりか、はたまた張り付かれたのでは、焦らず竿をゆっくり立ててみると生命反応が感じられます。なんか掛かっているのは確かです。ひょっとしたら根魚かも、グレのシャープな引きは感じられません左側の張り出しの付け根に向かって行こうとしています。少しやばい状況なので、寄せにかかろうとしますが、すでに竿全体が曲がり切ってタメの状態に入っています。ちょうど魚の引きと竿の反発が均衡状態の様です。本来ならばここで我慢して魚が弱って竿の反発力のあるポイントまで竿の曲がりが戻った時点でリールを巻くのですが、奇しくも右側に移動できるスペースがあるので竿をタメた状態で、魚が張り出しの付け根の向かおうとするのを引きはがすことが出来ます。移動することによって竿のテンションが緩みリールを巻くことが出来、やっと魚体が確認できるまで浮かすことに成功、てっきり斑点のある根魚と思っていたのですが、違います。
根魚と思った魚は正真正銘乗っ込みの寒グレでありました。
その子がこれです。
お昼なので太陽が高くて影が映ってしまい、横からの撮影になってしまいましたが、コバルトブルーのコンディションのいいグレです。今回は釣れないながらも生かしバッカンに海水を入れて於いたので、すぐにそこに入れ同様に攻めます。木っ端尾長の気配が多少薄れてきたのか、次の一投目でもかすかなアタリがありましたが、痛恨のハリス切れです。先の1匹が釣れたままハリのチェンジをしなかったので、チモトが弱っていた為だと思われます。まだいけると思ったのですが、次に来たのは木っ端尾長でした。そうこうしているうちに撒き餌もなくなってしまい終了となってしまいました。
制覇 AIRMASTER AGS 1-53 で感じた事
木っ端尾長の猛攻の中、辛うじて40cmクラスのグレが獲れたのはよかったです。今回、制覇 AIRMASTER AGS 1-53に於いて竿が完全に曲がり切った状態になると反発が抑制されて粘る感じになってしまい魚との引っ張り合い状態になるポイントが感じられました。これは昨年、チヌ釣りで使用していた銀狼 唯牙 AGS 06-53 SMTも同様の感触がありパワー不足と思っていたのですが、制覇 AIRMASTERに関しては、先調子 それも高弾性のブランクスを採用しいます。極限まで曲げた時に高弾性が故ブランクスの破断を防ぐため設計上このような味付けがなされているのではと思います。(勝手な判断で違うかもしれませんが)前回、掛けた50cmクラスのイスズミではこの感触はなかった、というよりは相手の強烈な引きで糸を出したので、糸を出した後は竿の曲がりが戻ってパワーのあるポイントに力が掛かってバワー不足を感じなかったと思われます。いずれにせよロッドは使い込むことによっていろんな癖が分かって来て大変面白いです。冒頭にも書きましたが、この制覇 AIRMASTER AGS 1-53 で50cmアップのグレを仕留めることを新たな目標にしようと思っています。
が、今までと同様チヌ遠投釣法の釣行もトライして新たな発見をレポートしていきます。