釣行記

乗っ込み後の回復年無しチヌ降臨。 尾鷲、湾奥の港にて、

こんにちは、ぎんきです。

府県を跨いだ移動の自粛を余儀なくされていた為、チヌ釣りのベストシーズンの4月から5月にかけての釣行を断念。5月の中旬に仲間とエギング&チヌ釣りをしに日本海に行く予定も中止となり、6月に入って緩和の兆しが見えて来た所、例年より若干早い梅雨入りとなってしまいましたが、梅雨入り前半の雨はそんなに豪雨になることがないので、この時とばかりに昨年調子の良かった三重県尾鷲へ6月15日釣行することにしました。

今回の釣行では、チヌ遠投釣法の理論のまとめのところで課題として挙げたハリに関して検証しようと、がまかつからリリースされた3種類のハリを持参しました。

それがこの3種類です

今回、持参したがまかつチヌバリ

チヌRに関しては、新たなイエローカラーが加わったので、イエローカラーが欲しかったのでとりあえずの持参なのですが、今回購入しなかったニューモデルとして新素材「G-HARD V2」搭載のチヌエースがありますが、重量のあるハリが好みなのでセレクトしませんでした。

この中でも特に注目なのが、「遠投時に威力を発揮!」 デカケン チヌ であります。私の釣法はご存知の通り、遠投釣法で、尚且つ刺し餌を速く沈めたいので重量バリを使っています。このハリ3号で84.8mgと今メインで使用しているオニガケ 底攻めチヌ 3号の83.1mgより重い仕様となっています。もう一つのオキアミ コーン チヌ は、オキアミ・コーン・サナギ・練り餌等の多様な刺し餌をミックスしてハリに付けるのにうってつけのハリということでこちらも用意しました。重量も4号で120.0gかなりの重量です。ミックス付けということで今回は大きめの4号をセレクトしました。カラーもイエローカラーで私が自作しているイエローオキアミにベストマッチです。

ということで実釣となります。

三重県 尾鷲 チヌ遠投釣法

令和2年6月15日(月)

当日データ

小潮

干潮      7:50     75cm

満潮     13:44    119cm

夜明けが4時台なので、尾鷲に4時頃に到着。昨年何度か訪れている湾奥の桟橋(昨年秋に53cmを仕留めたところ)に向かったのですが、釣り座があいにくアオサノリの水揚げ場になっており使用禁止の為、そこからほど近いこれも湾奥の港に向かうことに、この港を湾奥にあるのにそこそこ大きな船も停泊できる規模なのですが、他に何もないのと停泊している船が少ないので、ひっそりした感じです。形状はコの字になって手前のスペースには常夜灯も設置されています。まだ夜明け前でしたが常夜灯があるので、ここで釣り座を確保することにしました.

今回の私のタックル

ロッド  ダイワ 銀狼 王牙 AGS 1-53・R

リール  シマノ BB‐X TECHNIUM 2500DXGS

道糸   シマノ セフィアG5 PE 0.6号

リーダー シーガー フロロマイスター 1.5号

ハリス  シーガー 150 1.5号

ウキ   プロマリン Sight TypeⅦ 00(ボーメ度7.7に調整)

ハリ   がまかつ  デカケンチヌ 3号・オキアミコーンチヌ 4号

玉の柄  シマノ 鱗海 TAMANOE 500

撒き餌杓 宇崎日新 ゼロサム 磯 X4 ひしゃく T-M800

タックルに関しては、2か月前の前回の渚釣りとハリ以外は全く同じです。

夜明け前、撒き餌を撒いて実釣開始

常夜灯があるので、用意がスムーズに出来て、夜明け前に撒き餌を30mほど沖にしこたま撒いて準備完了。撒き餌もいつもと同じヒロキューの制覇チヌ2袋のマルキユーの激荒を刺し餌用にに取った残りとオキアミ3kg・アミエビ800g・缶詰めコーン1缶(270g)を前日に混ぜたものです。
やっと明るくなって来たので、まずはオキアミコーンチヌにコーンとオキアミを付けて第1投。

自作のイエローハードオキアミとベストマッチ

着水しばらくしてひったくるアタリ。嫌な予感が的中、サバが沸いています。この時点でオキアミの使用不可が決定。
ハリをデカケンチヌ3号にチェンジしコーンとサナギ主体に切り替えることにしました。ケン付の効果かコーンとサンドイッチすることで針外れし易い激荒の崩れかけたサナギでも遠投に耐えているようで、リリースしても残っています。
今までは、こんなエサ取り、特にサバとかアジなどの青物系が沸いている中で、ふかせ釣りをすると言う事自体、自殺行為に近いものだと思っていましたが、遠投することと、エサ取りに強い刺し餌をセレクト出来るチヌ釣りに於いては、何とか釣りが成立して本命を確保できる確信を持てるようになりました。しかし、刺し餌をアピールするのに若干の不安要素もあるのですが、そこは撒き餌と刺し餌を同調させて、エサ取りを威圧するチヌを寄せて撒き餌による集魚力で刺し餌を喰わせることがキモだと思っています。

エサ取りの猛攻の中、年無しチヌ降臨。

コーン・サナギ オンリーの刺し餌で反応の無い中いつもより撒き餌を多めに投入していた6時過ぎ、銀狼王牙のオレンジ穂先にかすかな前あたり、その後ゆっくりと穂先を抑え込む定番のチヌアタリです。表題の乗っ込み後の回復年無しチヌす。すかさず合わせを入れると根掛みたいな重量感、グングンと生命反応があります。遠投しているのと底で掛けているので底を切らなければならないので竿を立てることに専念します。底は切ったものの魚は右側に突進していきます。何度か、レバードラッグで糸を出していいなして、怒らせないように魚を浮かすことに専念しますが、魚は右側の護岸に張り付こうとしています。その時点で魚はかなり浮いて魚体を確認。銀色が平を打っています。今度は、自分の方に突進してきたので、シマノ BB‐X TECHNIUM 2500DXGSの高速巻取りを行い、間合いを詰めます。魚はすでに浮いているのですが、まだまだ余力があるようだったので、ここで、無理に取り込むことをせず、目の前を通過させて反対側に移動させ徐々に体力を奪う作戦を取ります。やっと相手も戦意を失ったのか竿さばきで誘導できるようになったので、シマノ 鱗海 TAMANOE 500のハイスピードフィニッシュによるスムーズな振出性能により一発でタモ入れ成功。50cmのタモ枠とほぼ同寸の紛れもない年無しチヌでした。

乗っ込み後の回復年無しチヌ

スケールで、きっちり計測しようと、いつも入れているポーチに見当たらないではないですか、仕方がないので、大きさに対比で年期のはいったフィッシュクリッパーを並べて撮影そました。(上の画像です。)
ちなみにフィッシュクリッパーは、30cmです。

今回、NEW銀狼 王牙 1号で、やっと手応えのあるチヌに出会うことが出来ました。昨年、主に使っていた極翔 08銀狼 唯牙 06 SMTゼロサム 鱗 X4  04 との比較に於いて、号数や調子が違うので比べること自体おかしいかもしれませんが、私が実践しているチヌ遠投釣法に於いて、パワー・釣味・遠投性能どれをとってもベストなロッドであることを確信しました。

という訳で、早い時点で満足のいく魚に出会えたのと、太陽が登り始めると気温がどんどん上昇して暑くて仕方ないない状態に、当日は、梅雨の中休みの好天で、無風、風が弱点のチヌ遠投釣法なので、ベストコンディションなのですが、釣り人が2ヶ月ぶりの釣行と自粛生活であったためコンディションがよろしくありません。オキアミや練り餌を刺し餌にしていれば、竿を曲げてくれるのですが、サバが廻っているので、逆に鬱陶しくなってしまいます。
サナギ・コーンの刺し餌の無反応の状況でも、忍耐強く待っていれば、この釣法、必ず結果が出るのですが、釣り人のテンションが途切れてしまい、ゴールデンタイムの正午を待たず、今回は納竿といたしました。

がまかつ ニューチヌバリ の検証に関して

今回の検証はオニガケファンとして他社製品に浮気をしてしまって、心苦しい次第なのですが、自分がメインに実践しているチヌ遠応釣法対応のデカケンチヌに関してはやはり興味が沸きます。今回は、冒頭でそれ以外のイエローカラーのオキアミ コーン チヌチヌRのイエローカラーを持参したのですが、サバの猛攻もあり検証が不十分となってしまいデカケンチヌ中心に使用した結果、遠投時のエサ持ち、自重の重いハリはどちらかと言うと細身軽量のハリに比べてシャープさが欠けるため、フッキング性能が劣るイメージがあったのですが今回釣った魚に関して、カンヌキの内側にがっちりとハリ掛かりしており、これは、ナノ・スムースコート恩恵なのか分かりませんが、フッキング性能に関しても特化している部分があると感じました。
オニガケファンの私としてはオニガケブランドのチヌ遠投釣法に特化したチヌバリのリリースを切望いたします。