こんにちは、ぎんきです。
第2回目のタックル紹介をいたします。
今回は玉の柄のご紹介です。それもチヌ遠投釣法専用玉の柄と言っても過言ではない玉の柄です。その名もシマノ 鱗海 TAMANOE 500です。
チヌ釣りシリーズの鱗海のネーミングの玉の柄はこれが初めてではないかと思いますし、他のメーカーでも落とし込み用の物は有ってもチヌふかせ用の玉の柄はあったでしょうか?
シマノ様のこの商品の紹介文としては、「黒鯛釣り場にありがちな内海の低い磯場において、浮かした魚と釣り人に角度がないようなシチュエーションで、張りがなく、振出性能が遅い玉の柄は、十分に伸びない可能性がある。鱗海TAMANOEは高弾性素材採用による張りのあるブランクスとハイスピードフィニッシュによるスムーズな振出性能により、このようなシチュエーションでも、タモ入れがしっかりと決まります。さらに細身のブランクスは鱗海ロッドとベストマッチします。」とのこと
検証 張りがなく、振出性能の遅い玉の柄は、十分に伸びないか?
十分に伸びないです。しかし、玉の柄用のロッドはブランクス自体少し厚みがあって重たいかもしれませんが、エントリーモデルでも十分な張りを確保していると思います。振出性能の悪いものは確かにあります。でも、各メーカーが竿の継の長さを変えるなどしてスムーズに伸びるよう工夫されています。実際、店頭で伸ばしてみる必要はありますが。
この鱗海TAMANOEはといいますと張りはあります、今使っているダイワの玉の柄と同等か少したわみが大きいです。ダイワの玉の柄はX45仕様です。しかし、この鱗海TAMANOEは先径が15.7mmしかありません。なのにこの張りは素晴らしと思います。
それとエアアシスト尻栓で超高速で伸びていきます。
シマノのふかせ用、玉の柄は上位モデルのファイアーブラット・BBXスペシャル・ISOスペシャル(なぜか同じようで微妙に違う)その下に新しく発売されたBASISとこの鱗海があります。その下位モデルとしてISO XTがあるのですがいずれのモデルも高評価され使っている方が多いです。
ベイシスと鱗海の違い
ところで、この鱗海とベイシスの違いも微妙な感じなので、どこが違うかといいますとベイシスは使ったことがないので使用感の違いはわかりませんが、鱗海のほうが明らかに細身に作られています。しかしベイシスのほうが軽いです(ベイシス370gに対し得て鱗海390g)この重量の違いはブランクスの厚みが厚いということです。外観は、カラーリングの違いとラバーコーティングに鱗海はハの字のドットが入っている違い以外、全く同じですがブランクスは全く別物ということです。使用感も全くの別物かもしれません。というのも開発された時点でのシチュエーションの違いがあげられます。浮かした魚と釣り人に角度がないようなシチュエーションでは、タモの入った魚の重みがロッドにかかりロッドがたわんでしまいます。それを極力少なくするためにブランクスの性質を変えていると思います。価格を見てみるとベイシスの5mの本体価格は46000円鱗海は57500円です。需要の差があって、生産数がベイシスのほうが多いとしても10000円以上の差はかなりのものです。結論から言いますとこの鱗海 TAMANOEはやはり浮かした魚と釣り人に角度がないようなシチュエーションで使用することに特化した特殊な玉の柄だということです。すなわち私が推奨しています。チヌ遠投釣法専用の玉の柄だということです。
デザインに関して
こちらも説明文にあるように細身のデザインで鱗海のロッドとベストマッチするようにデザインされているとのことですが、カラーリングは、昨年この鱗海TAMANOEと同時にリリースされた鱗海マスターチューンのカラーリングを踏襲しています。マスターチューンは磯ロッドでいうとベイシスの下位モデルとなるのでベイシスTAMANOEより価格が上の鱗海TAMANOEがなぜマスターチューンと同じかカラーなのか不満に思う人もいると思います。鱗海ロッドとベストマッチさせるのであれば、鱗海の一番人気モデルの鱗海スペシャルのデザインのほうが鱗海ファンに受け入れられるのでは、そうなれば鱗海スペシャルTAMANOEとネーミングを変えて、鱗海スペシャルのモデルチェンジの時に同時発売されるのでしょうか?
鱗海ロッドは他社のチヌロッドと比べて総じて細身に作られているのは事実です。そのコンセプトを受け継いだ玉の柄も細身でなければならないということだと思います。
要約すれば
1.鱗海の細身のデザインを踏襲している
2.魚と釣り人に角度がない状態でも魚の重みでしならない張りがある
3.角度がない状態でもスムーズに振り出すことが出来る
ということです。
現時点ではまだ魚を掬っていないので確認次第、レポートいたします。
追記 平成31年4月16日
先日、4月11日の釣行にて使用いたしました。無事35cmと中型のチヌですが、この鱗海 TAMANOEで掬うことができました。当日は強風が常に吹いており非常に条件が悪い状態でしたが、細身のブランクスのおかげで風の影響もなく扱うことができました。
このインプレッションで実釣以外で書き忘れていた項目として、この玉の柄にはケースが付属していないことです。ダイワのDXR玉の柄のはナイロンのケースがついていたのですが、その代わりに荷掛けリングが付いています。フィルードでは玉の柄は傷がつきやすいので私は収縮チューブを収縮しないでケースの代わりに使用しています。こうすることでちょい置きもできますし、使用時はすぐに外せて非常に便利です。