こんにちは、ぎんきです。 今回の投稿は、釣り全般で、私自身が、気になって調べたことに関してそれを綴っていこうと思いアップしました。その1回目として、今では、海のエサ釣りでは、なくては、ならないオキアミを題材としました。
オキアミの歴史
昭和50年(1975年)頃、南氷洋の捕鯨が厳しくなってきたさなか、大洋漁業、現マルハニチロが南氷洋で新たなる蛋白資源の確保ということでオキアミを試験確保することによって、釣りエサとして流通するようになりました。釣りエサとしての相性はすこぶる良く、それまで、主流であった湖産エビにとって代わってしまいました。それ以降、海釣りのエサとしての主流を維持し続けています。
試験確保という名目でオキアミは人間の食用として、政府の補助金付きで採取するため大洋漁業が参入したのですが、もう1社参入されていた企業が広松久水産株式会社という水産会社でした。ご存知の方もおられるかと思いますが、ほとんどの方は、この社名から察しがつくよう、釣りエサメーカーのヒロキューのそのものなのです。平成17年にマルハニチロが食用としてのオキアミが浸透しない現状、オキアミの捕獲から採算が取れないという理由で撤退してからは、日本で唯一のオキアミの供給元となっています。
国内の釣りエサの販売会社は何社かあると思いますが品質のいいオキアミは広松久水産株式会社から仕入れていると思います。たぶんマルキユーも
余談になりますが、集魚剤の配合に関してオキアミの量がヒロキューの方がマルキユーより多い気がします。
オキアミの弊害
オキアミが登場した当時は今と違ってエサ釣りの人口が極端に多く、釣り業界もにぎわっていた頃と思います。その当時は、がご釣りが全盛期の時期であり、オキアミが世に出た効果か、たまたま黒潮がうまい具合に接岸していたのかわかりませんが、各地でヒラマサが磯からのかご釣りで数多く釣れ、ヒラマサフィーバーと呼ばれる磯釣り絶頂期を数年間迎えました。オキアミという超集魚力のあるエサ、それをより沖に飛ばすかご釣りという釣法、それを実践した多くの釣り人によってエサが沖に散ってしまい。それを求めて、魚自身も沖に着くようになり、エサ釣り、特に磯釣りの釣れない時代を迎えることになりました。釣り人は釣れなくなればすぐにいなくなります。すべてがオキアミのせいではありませんが、オキアミを多量に使用すると海の高栄養化となり赤潮の発生や、腐敗したオキアミの残骸により磯焼けし環境問題となったところもあったようです。この磯釣りの氷河期は今も続いているといっても過言ではないと思いますし、より厳しくなっているのが現状と思います。
オキアミの今後
人間の食糧危機に対応するための蛋白源として捕獲され始めたオキアミですが、その目的が、味とか食用に値するものにするための加工の面の難しさなどで、半ば断念された今としては、飼料や釣り餌の利用に限定されている現状、釣りエサとしてなくてはならない存在ですが、こと養殖の飼料以外で職業用のエサとしての利用がほとんどないので、趣味の釣りに利用するオキアミは、たかだか知れた利用のため入手できなくなることはないと思います。
しかし、オキアミの価格は金輪際安くなることはないと思いますので、出来るだけオキアミの使用を少なくするような釣法を私として提案したいと思います。